ざっくり内容:
近藤亮太監督の最新中編ホラー映画『◯◯式』が話題を呼んでいます。彼の前作『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』が注目を集めたことを受け、この作品は彼にとって新たな挑戦の場となっています。脚本には、作家くるむあくむ氏が参加し、非日常が潜む日常的なテーマから、不気味さを引き出しています。
主演には人気YouTuberの九十九黄助と、前作で存在感を示した吉田ヤギが選ばれました。二人は結婚式の撮影を行う兄弟として物語が進行し、徐々に異様な式に気づく展開です。上映時間は40分で、6月27日から先行上映、7月4日から全国での上映が開始されます。
近藤監督は「中編映画」という形式がリスクを抑えつつも、チャレンジングな要素を取り入れやすいと考えています。自身のホラー作品において「ノーCG、ノー特殊メイク、ノージャンプスケア」を掲げ、リアリティが恐怖の要素になっていると語ります。また、過去の恐怖表現を踏まえた上で、現代の観客が求めるものを追求し、ホラー作品が幅広く受け入れられるよう努めています。
この映画を通じて、観客に新たな体験と恐怖を提供し、ホラーの魅力を再認識してもらうことが目標です。
編集部の見解:
近藤亮太監督の新作『◯◯式』についてのお話は、ホラー映画の新しいアプローチを感じさせますね。特に、彼が「中編映画」というフォーマットが持つ可能性に言及した点が印象的でした。確かに、短い時間でストーリーを展開することが求められる中編映画では、観客を引き込むための独自の工夫ができるチャンスが多い気がします。
近藤監督が選んだ「ノーCG、ノー特殊メイク、ノージャンプスケア」というスタイルも、従来のホラーの枠を超えた新たな挑戦といえそうです。このアプローチによって、観客が感じる恐怖の根源に直接触れようという姿勢には共感を覚えます。実際、CGやジャンプスケアに頼らないことで、逆にリアルな緊張感を生み出すことができるというのも面白いポイントですね。
主演の九十九黄助さんと吉田ヤギさんのキャスティングにも注目が集まります。特に、二人が兄弟役として共演することで、劇中での複雑な感情がよりリアルに描かれるのではないでしょうか。近藤監督がこの兄弟の設定を選んだ理由には、彼自身の経験が影響しているとのことですが、やはり身近な題材を通じて観客に共感を与える力があるのだと感じました。
また、近藤監督の言う「恐怖の手法」の革新性にも興味が持てます。視覚効果に頼らず、どのように観客を怖がらせるかという問いかけは、まさに今のホラー映画に必要な試みであると思います。一般的には、恐怖を生むためには視覚的な手法が多い中で、感情や雰囲気を強調することによって、観客に新たな体験をもたらすことができるのではないでしょうか。
最後に、近藤監督が「ホラーは面白い」と強調していたのが印象的でした。確かに、ホラーに対する偏見や恐れを取り除き、もっと多くの人に楽しんでもらえるような作品を作ろうとする姿勢が、新しいファンを生み出し、ホラー映画の地位向上につながるのではないでしょうか。
### 豆知識
– 日本のホラー映画は、1990年代に大ヒットを記録した『リング』から多くの映画が影響を受け、ジャンルとして確立されました。最近では、「Jホラー」と呼ばれるスタイルが海外でも人気を博していますが、その先駆者たちが築いた道をどう進化させていくのか、新しい世代の監督たちには期待が寄せられています。
– 監督が言う「兄弟」というテーマは、多くの作品で扱われており、その深い絆や争いが物語をよりドラマティックに作り上げる要素となっています。近藤監督の作品もまた、新たな視点から兄弟の関係を探るものとなるのでしょう。
- ホラー映画『◯◯式』
※以下、出典元
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