木曜日, 5月 22, 2025
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『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』 映画感想Be

🧠 あらすじと概要:

映画『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』あらすじと要約

あらすじ

『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』は、戦争写真家リー・ミラーの生涯と彼女の作品を通して、人間の苦悩や社会的問題を描いたドキュメンタリー映画です。彼女は、第二次世界大戦中に前線で撮影を行い、多くの感動的な瞬間を捉えました。ヒトラー邸での入浴写真など、彼女の写真は歴史の証言となり、女性差別の中での彼女の功績にも焦点を当てています。

要約

この映画は、リー・ミラーが戦争の現場で写真を撮ることに情熱を注いだ理由や、彼女が直面した葛藤、家族との関係を描きます。特に、彼女は弱者の声を届けることが重要だと信じており、その経験を通じて他者とのつながりを求めています。心の傷を抱えながらも、自分の体験を共有することで、他者に理解される希望を持っていることが描かれています。写真が語るのは、理不尽な経験を他者に知ってもらう手段としての可能性です。

『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』 映画感想Be

Be

ヒトラー邸の入浴写真に象徴されるリー・ミラーの功績(女性差別の中での戦場写真家としての実績や社会的意味)、彼女の葛藤、家族の思いなど、見どころ、語りどころの多い作品だと思う。

しかし、個人的に心に残ったのはピンポイントに次の点。

なぜ彼女は様々な困難をもろともせず戦いの前線に出向いて写真を撮り、それを公表することに強くこだわったのか。

写真家としての好奇心や功名心からではないだろう。戦争の影で虐げられている弱者の声なき者の声を伝えることが救済につながると、彼女は自身の体験を通じて確信しているからだろう。

他者に知られることでさらに傷が深くなる可能性もあるし、他者に迷惑がかかるのかもしれない。しかし理解してくれる人がたとえ1人でもいてくれることがわかれば心が軽くなり、生きていく力になると、彼女は信じているのだと思う。

彼女もまた声をあげたくてもあげられない体験をした。その無念が彼女を最前線へと送り出し、そこで起きた事実を伝えることの強い原動力になっているように思える。

今、主人公が撮影した写真を見ることができるのは、彼女の思いを受け継いだ人がいるからだ。そうした写真が語りかけるのは、理不尽な体験を他者に知ってもらえる日がくるかもしれないという希望なのだと思う。



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