🔸内容:
『リンダ リンダ リンダ』リバイバル上映の魅力
2005年に公開された映画『リンダ リンダ リンダ』が、公開から20年を迎え、4Kリバイバル上映されることになりました。この映画は、ぺ・ドゥナや香椎由宇など若手女優たちが登場し、青春と音楽の楽しさを描いた名作として知られています。監督の山下敦弘と脚本の向井康介は、これまで“童貞感”をテーマにした作品を手掛けてきましたが、今回は女子高生の青春を通じて新たな視点を提示します。
映画の独特な表現
『リンダ リンダ リンダ』では、カメラが女優たちの表情に寄ることがなく、そのために人物の奥行きを感じさせる独特な構図が生まれます。例えば、部室でのバンド練習の様子や廊下でのやり取りを遠くから捉えることで、青春の解放感を強調しています。映画は、物語の山場やドラマ性を回避し、日常の中での小さな出来事に焦点を当てています。
偶然の美しさと深さ
バンドが解散するシーンや、ライブのクライマックスが感動的である一方で、観客はそれが特別な瞬間ではないことに気づかされます。山下監督は、「偶然や無意味さの積み重ねが、青春を形作る」と語っているかのようです。映画の中でも、「別に意味なんかないよ」というセリフが象徴的に使われ、日常の美しさが強調されています。
笑いと感動の瞬間
登場人物たちが、何気ない時間に過ごすシーンこそが記憶に残ると、登場人物の一人が述べます。そうした瞬間が山下の描く美しさであり、愛すべき日常として映し出されています。この映画は、ドラマチックではないが、心に残る青春を映し出し、観客に新たな感動を与えてくれることでしょう。
『リンダ リンダ リンダ』のリバイバル上映は、青春のリアリズムと偶然の美しさを再発見する貴重な機会です。
🧠 編集部の見解:
『リンダ リンダ リンダ』の4Kリバイバル上映、ついに20周年!この映画は、ただの青春映画ではなく、思春期の不器用さや、少しの照れを大切にした作品だよね。山下敦弘監督と向井康介脚本の、この“モジモジ感”が、逆に物語の深みを生んでいるのが面白いんだ。
特にカメラの距離感が絶妙。女優たちの顔に寄らず、彼女たちの生活空間や人間関係を丁寧に映し出すことで、見ている側は彼女たちの心の奥底に潜り込むような気持ちになる。高校生たちの何気ないやり取りや、部室でのドラムの響きが物語の重要な部分を担っていて、何気ない瞬間が実は彼女たちの青春の味わいに繋がっている。
また、ブルーハーツの音楽が、青春の解放感や戸惑いを巧みに表現していて、聴くたびに切なさと高揚感が共存する。「意味なんかないよ」というセリフがとてつもない説得力を持っているのも魅力的。これこそ青春のリアリティだと思う。
観る側にとって、音楽を通じて感じる共鳴は大きく、あの当時の少し恥ずかしい瞬間や、友達との何気ない会話を思い出させる。山下監督が伝えたいのは、まさに「いつの間にか身に付いている大切な思い出」かもしれないよね。
余談だけど、甲本ヒロトの名前が出ると、彼自身も2000年代初頭にいくつかの名曲を残しているから、あの時代の感覚が若者たちにどう影響を与えたのかも気になるところ。リンダが「美しい」という意味の名前を持つことも含めて、偶然や無意味さがいかに青春を彩るか、ということも学べる映画だなと思う。
- リンダ リンダ リンダ
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