2025年4月2日(水)よりテレビ朝日系全国ネット“IMAnimation W(イマニメーション・ダブル)”枠にて放送中のTVアニメ『ユア・フォルマ』。
このたび、ライザ役を務める東城日沙子さんの公式インタビューが到着しました!
――まずは東城さんが感じる、『ユア・フォルマ』という作品の魅力を教えてください。
東城:「アミクス」というロボットが当たり前のように人間の生活に馴染んでいたり、「ユア・フォルマ」という情報端末で欲しい情報を瞬時に、しかも正確に手に入れることができたりしていて。それって人間が利便性を求め続けた結果なのかなと思うと、未来のIFの世界を見ているようで面白いなと思います。やっぱり憧れますよね、携帯電話がなくても通話ができたり、何もしなくても天気を教えてもらえたりする世界って。自分の得手不得手を診断してもらえるのも……怖いけど知りたいなと思ってしまいます。ただ、それによってライザのお兄さんは体を壊すことになって。一見便利な世界の中の歪さや不便さを事件として体現していて、一筋縄ではいかない世界であると釘を刺しているところや、自分に向いている仕事に就いたとしても幸せになれるとは限らないという不公平さを突き付ける感じもまた、この『ユア・フォルマ』という作品の魅力だと感じます。
――台本を読んだ感想を教えてください。
東城:言い慣れない単語がたくさんあって、正直に言うと難しかったです(笑)。私は収録が始まる前の段階で、第5話から第8話の事件の犯人だということは伺っていて。とはいえ何をした犯人なのか詳しくは知らされていなかったので、台本を1話ずついただくたびに小説と照らし合わせながら読んでいきました。そういう意味では、視聴者の皆さんと同じ感覚だったかもしれないですね。犯人だと知ってはいましたが、どういう経緯で真相までたどり着くのかを追いながら台本を読むのは楽しかったです。
――ご自身が演じるライザについては、どのような人物だと感じていますか?
東城:収録が始まるときにライザさんのキャラクター像について、尾崎隆晴監督から「明るくて気さくで人当たりもいい女性に見えますけど、それはきっと、ライザ自身が『こういうふうに振る舞えばモテる』とわかって、そう振る舞っているんだと思います」と言っていただいたんです。それを聞いて、ライザさんは、自分の理想像を作り上げることで、他人に見せたくない一面を隠しながら生きてきた女性なのかなという印象を抱きました。でも、だからといって、目的のために不要な感情を全部捨てられるほど強いわけでもなくて。それが伝わったから犯人としてバレてしまったし、それがお兄さんの心にも響いた結果あのような結末になったと思うと、不完全さが愛おしい方だなと感じましたね。ライザさんが結果的に誰も人を殺さずに済んだのは本当に幸いだったと思います……。
――ライザを演じる上で意識したことは?
東城:犯人だということを一切出さないことを念頭に演じていました。後ろめたさや動揺の感情を入れたくなってしまいますけど、そうするとハロルドにすぐ気づかれてしまうので、犯人だということは忘れて、ただただ“気さくで、気風のいい美人な女性”として演じることを心がけています。それから、音響監督の矢野さとしさんからは「吹替っぽい芝居をしてほしい」というディレクションをいただいたので、明るく元気だけど、キャピッとはしないというところも意識した点でしたね。あとはとにかく、先輩方が作った世界観に入り込むことを考えていました。
――アフレコ現場の思い出を教えてください。
東城:この作品は難しい単語や言い回しがとても多かったのですが、それを難なく演じられる先輩方が本当にすごいなと思っていました。特に第5話から第8話は、ハロルドさんが喋る、喋る! それでもハロルド役の小野賢章さんは本番を一発でパシッと決めていて、さすが小野さん!と感激しました。私自身は難しいセリフが比較的少なかったので、滑舌的な意味での最難関ワードは「ハロルド」だったと思います(笑)。それから、猫のガナッシュちゃんが爆破に巻き込まれたシーンでは、みんながガナッシュを心配していたのが印象的でした。きっと猫愛好家の多い現場だったんですね(笑)。ラストでニュー・ガナッシュが出てきてくれて本当によかったです。
――第5話から第8話で、東城さんの印象に残っているセリフやシーンはどれですか?
東城:第8話でエチカに対して言っていた「ユア・フォルマに好かれたあなたには理解できないでしょうね。天才電索官」というセリフが印象に残っています。ライザって本当に天才というものに悩まされ続けた人だったと思うんですよ。天才でなかったがゆえにお兄さんは壊れてしまったし、自分もハロルドに近づくためには天才の能力を手に入れないといけなかったし。これだけ技術が発展している世界でも天才と凡人の間には大きな差があって、凡人に生まれてしまったが故に手の届かないところでもがいてきたということが、なんだかとても苦しくなりました。皮肉を言わないと気が済まないぐらいに追い詰められていたライザに、少し同情してしまいますね……。
――ありがとうございました。ちなみに、もし東城さんがエチカのように誰かの機憶にダイブできるとしたら、誰のどんな記憶を覗いてみたいですか?
東城:パッと思いついたのは、両親ですね。私が接する両親はもう“父になった人”と“母だった人”なので、父と母になる前の二人がどんな人だったのか、親になってからどう考え方が変わったのか、あと両親から見て私ってどんな子どもなのか……身近な人だからこそ知らなかったことを見てみたいなと思います。
――最後に、今後の展開を楽しみにしている皆さんへ向けてメッセージを!
東城:第1話から第4話ではアミクスに対しての、そして第5話から第8話ではユア・フォルマに対してのあり方や懸念、危うさを事件として描いていたのかなと感じました。私自身は今後の展開を知らないのですが、ここから先はきっと『ユア・フォルマ』の世界全体の根幹を揺るがす物語になるんだろうと思うと、まだ見えていなかったこの世界の闇深さを知れそうで、いち視聴者としてワクワクします。豪華キャストの皆様のお芝居と共に暴かれていく『ユア・フォルマ』の世界の謎を、一緒に見届けていきましょう。
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🧠 編集部の感想:
『ユア・フォルマ』の新たな魅力が明らかになり、未来の利便性とその裏に潜む不安定さが描かれている点に興味を惹かれました。ライザというキャラクターの深い内面を探求する東城日沙子さんの演技への思いに共感しました。今後の展開がどのように進むのか、ますます楽しみです!
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