『マインクラフト』最新スナップショットで、ウマがニンジンを食べるように。ついに – AUTOMATON

Mojang Studiosは5月20日、『マインクラフト』の最新スナップショット25w21aを配信した。本スナップショットでは、ウマに与えることができるアイテムの追加や、雲の模様の変更などが行われている。

『マインクラフト』は、Mojang Studiosが手がけるサンドボックスゲームだ。本作の世界はさまざまな種類の3Dブロックで構築されている。破壊と創造を繰り返して、プレイヤーは思い思いに冒険や建築を繰り広げていく。アイデア次第で遊び方は無限大だ。対象機種に応じて2つのエディションが展開されており、PC向けの「Java版」とコンソールやスマートフォンでもプレイ可能な「Bedrock版（統合版）」が存在する。

スナップショットは、『マインクラフト』に今後実装予定の機能をいち早く体験できる、Java版向けのテストバージョンのこと。5月20日に公開されたスナップショット25w21aにおける主な変更点を紹介する。

まず、ウマ・ロバ・ラマにニンジンをあげられるようになった。ウマはもともとニンジンを食べていたのではと疑問に思ったユーザーもいるかもしれないが、これまで与えることができたのはニンジンではなく、金のニンジンだ。ウマ系モブの餌としてはこれまで砂糖・小麦・リンゴ・金のリンゴ・金のニンジン・干草の俵が使えたが、今回ここに通常のニンジンが追加された。ニンジンといえば、現実世界の馬にもよく好んで食べられる野菜。イメージに合った良い調整だ。

ニンジンを与えることで体力を回復できるほか、成長を促進させたり、なつきやすさを上昇させたりする効果もある。検証してみたところ、ニンジン1個の体力回復量はハート1.5個分となっており、リンゴ1個と同じ値に設定されていた。ちなみに、ウマを繁殖させるためにはこれまで通り金のニンジンまたは金のリンゴが必要となる。

次に、雲の模様が差し替えられている。以前のバージョンでは大きくつながった雲が生成されがちだったが、今回のスナップショットでは細長く分かれた雲が多くなっているようだ。より自然な雲の形にするための調整とみられる。なお、先月配信されたスナップショット25w16a以降、雲が地平線まで広がるように変更されている。空を埋めつくす雲としては今回の細長い雲が合っているように感じたが、人によって好みが分かれそうな部分だ。

さらに、本スナップショットには特筆すべきバグ修正がある。本作では一時停止メニューの「統計」ボタンを押すことで、「歩いた距離」といったプレイヤーのさまざまな統計情報を見ることができる。しかし統計画面を開いた瞬間、実はワールドの時間が1フレーム分だけ進んでいたのだ。本来止まっているはずの画面で時間が進んでしまうこの不具合は、2013年に最初の報告がおこなわれたという長い歴史をもつ。

通常のプレイに影響が出ることはほぼなさそうな不具合であるが、『マインクラフト』のRTAではこのバグを活用したテクニックも登場する。統計画面を繰り返し開くことで1フレームずつコマ送りできるため、エンダードラゴンを一撃で倒す方法のセットアップとして用いられているのだ。ただ今後はこうした技も使えなくなるとみられ、現在はベッド爆破による討伐が主流ではあるものの、もしかしたら人力によるワンショットキルが研究されていくような展開もあるのかもしれない。

そのほか、効果音の追加や複数のバグ修正などが含まれている。詳細についてはパッチノート（英語）をご覧いただきたい。本スナップショットは、Minecraft Launcherから「最新のスナップショット」を選ぶことでプレイすることができる。なお、まだ実験中の機能なども含まれるため、今後仕様が変更される可能性がある点には留意されたい。

ところで、先月のスナップショットではモブを連れていくための「リード」に大きなアップデートがおこなわれていた（関連記事）。また、春の大型アップデート「Spring to Life」ではたくさんの亜種が追加されるなど、最近は動物モブに関連したアップデートが目立つ。今回のエサの追加はかなり細かい変更点だが、引き続き動物モブにまつわるアップデートに期待できそうだ。

『マインクラフト』はJava版がPC向けに配信中。Bedrock版（統合版）はPC/iOS/Android/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switchなどに向けて配信中だ。