土曜日, 5月 17, 2025
ホームニュースゲームニュース『フォートナイト』にて「故人の声で喋るAIダース・ベイダーに、下品な言葉を言わせる」行為が横行。公式が即修正するが懲りない人も - AUTOMATON

『フォートナイト』にて「故人の声で喋るAIダース・ベイダーに、下品な言葉を言わせる」行為が横行。公式が即修正するが懲りない人も – AUTOMATON


Epic Gamesは5月16日、『フォートナイト』バトルロイヤル内に会話AIを駆使して喋ることのできるダース・ベイダーを追加するアップデートを配信。しかし、追加されて早々一部ユーザーによりダース・ベイダーに下品な発言をさせる行為が横行。SNS上でその様子が広められ、Epic Gamesがアップデートからわずか数時間で修正パッチを配信する事態となった。

『フォートナイト』バトルロイヤルでは5月2日より、映画「スター・ウォーズ」をテーマとしたシーズン「フォートナイト:ギャラクティック・バトル」が開催されている。シーズン期間中は「スター・ウォーズ」に関するさまざまな要素が追加。これまでには、シリーズに登場するあらゆるロケーションの追加のほか、甲冑を身にまとった「ダース・ベイダー サムライ」が住む孤城の追加などがされてきた。

今回のアップデートでは、「ダース・ベイダー サムライ」に代わり、「ダース・ベイダー」が追加。マッチ中最初に、フィールドに佇むダース・ベイダーを倒すことができると、自らのパーティーに追加することが可能となり、共闘することができるのだ。また、共闘中は状況やプレイヤーのボイスチャットに対応し、会話AIを駆使してダース・ベイダーが喋る機能を搭載している。返答のセリフはGoogle社のGemini 2.0 Flashモデルを使用。音声はElevenLabs社のFlash v2.5モデルを使用し、AI生成しているという。なお、返答は英語のみの対応となっている。

なお、音声生成に使用されたダース・ベイダーの声は映画「スター・ウォーズ」にて長年ダース・ベイダーの声優を担当したJames Earl Jones氏の演技のトレーニングデータから使用しているという。昨年9月、93歳にして惜しくもこの世を去ってしまったJones氏だが、今回の取り組みには、Jones氏の遺族が全面協力。Jones氏の遺族は、「ダース・ベイダーの長年のファンだけでなく、新しい世代の方々にも、この象徴的なキャラクターの魅力を楽しんで頂けることを願っている」とコメントしていた。

そうして追加されることとなった会話AI搭載ダース・ベイダーだが、追加されてさっそくSNS上ではダース・ベイダーに“下品な発言”をさせる投稿が見られた。ストリーマーのLoserfruit氏は、ダース・ベイダーに対し、「freaking」や「fucking」といった単語を用いて会話したところ、ダース・ベイダーも同様の単語を用いつつ「そんな下品な言葉は君には似合わない(such vulgarity does not become you)」などと発言。

下品な言葉は似合わないと注意しているものの、ダース・ベイダー自身も同様の言葉を使っており、この投稿は物議を醸すこととなった。そのほかにも、あらゆる下品な言葉をダース・ベイダーに言わせる投稿が見られており、中には差別発言をさせようとする投稿まであった。こういった状況を受け、Epic Gamesは配信から間もなく修正パッチを配信。物議を醸したLoserfruit氏の配信の切り抜き投稿にも「修正パッチを配信したので同様の問題は再発しないはずです」と公式がリプライした。

そうして修正パッチが配信され、下品な発言を控えることとなったダース・ベイダーだが、未だに規制を抜けそういった発言をさせようとする投稿が見られる。今回の一件について、SNSやReddit上では、遺族の協力や故人の尊厳も踏まえ、この現状を憂える意見も散見される。ほかには、対話型AIの発言を巡るトラブルはかねてより起きており、「(Epic Games側で)ある程度予測できた問題なのではないか」という指摘も上がっている。また、若年プレイヤーも多い作品として、こういった機能を追加することが適切だったのかという疑問の声も挙がっていた。

公式によるFAQでは、問題となるような発言がされた場合には、ボイスチャットのダース・ベイダーチャンネルもしくは、不具合報告にて公式に報告することが可能。また、プレイヤーが13歳または居住国のデジタル同意年齢に達していない場合、デフォルトの設定ではダース・ベイダーと会話することができないようになっており、会話するためには、ペアレンタルコントロールの設定にて、「ボイスおよびテキストでのAI機能とのコミュニケーションを許可」を保護者に操作してもらう必要がある。こういった報告や設定を駆使し、安全安心にベイダー卿との会話を楽しみたい。



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🧠 編集部の感想:
このニュースは、故人の声をAIで再現することの倫理的な問題を浮き彫りにしています。特に、下品な発言をさせる行為が多発したことは、キャラクターの尊厳を守る難しさを示しています。公式の迅速な修正対応は評価できますが、再発防止に向けたさらなる対策が求められます。

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