スクウェア・エニックスは5月23日、『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』HD-2D版向け大型アップデートを発表し、配信開始した。大きめのバランス調整が入っている。
『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(以降、ドラゴンクエストIII)は、エニックスが1988年にファミリーコンピュータ向けに発売したRPGだ。『ドラゴンクエスト』シリーズの3作目であり、「ロト」シリーズ3部作の最終作である。勇敢な戦士オルテガの子として生まれた主人公が、16歳の誕生日を迎えた日。主人公は、亡きオルテガの遺志を継いで魔王バラモスを倒すという使命を与えられ、仲間たちと共に世界を救うための旅に出る。
HD-2D版『ドラゴンクエストIII』は、ドット絵に奥行きのある3Dグラフィックを融合させた「HD-2D」グラフィックでオリジナル版を再構築する作品だ。対応プラットフォームはNintendo Switch/PS5/Xbox Series X|S/PC(Steam/Microsoft Store)。

発売から半年近く経った今、同作に大きめのアップデートが入った。主に発売後に批判の多かった箇所の対応および調整だ。船およびラーミアに乗った際の移動速度向上や、ラーミア飛行中の自動飛行・手動の切り替えなどなど。職業関連については、強いとされたまもの使いの性能をマイルドにしつつ、その他の職業を全体的に強くしている印象だ。そのほか、挙動や仕様について不満が寄せられていた一部の敵についても調整されている。総じて遊びやすくなっているだろう。以下パッチノートとなる:
移動関連
・船およびラーミアに乗った際の移動速度が上昇しました。
・船で移動中にメニューを開いた時やバトルが発生した時、船の速度がリセットされないように調整しました。
・ラーミアで飛行中にメニューボタンを押すと自動飛行/手動飛行を切り替えられる機能を追加しました。
職業関連
・勇者および武闘家:会心率が上昇しました。
・勇者:特技「はやぶさ斬り」と「ギガスラッシュ」の威力が上昇しました。
・戦士:特技「渾身斬り」の威力が上昇しました。
・僧侶:「やまびこのぼうし」が装備可能になりました。
・まもの使い:特技「まものよび」について、はぐれモンスター保護数が最大に達するまでの威力を下げ、攻撃回数を3~5回のランダムに変更しました。
・まもの使い:特技「ビーストモード」の消費MPを30に変更しました。
バトル関連
・一部のモンスターについて、1ターン内で特定の行動をとる回数に制限を設けました。
・一部のモンスターについて、残り1体になった次のターンからは「大ぼうぎょ」を行わないよう調整しました。
・難易度「いばらの道だぜ」におけるボスモンスターの状態異常耐性が上昇しました。
・敵味方共に、連続で同じ状態異常にかかりにくくなるように調整しました。
・一部モンスター(メタルキメラ、メタルハンド)を倒した際の獲得経験値が増加しました。
・メタル系の敵を除く全モンスターの守備力を低減しました。
・与ダメージについて細やかな調整を行いました。
その他
・「メダルの館」を訪れた後、「メダルの館」がルーラの行き先に登録されるようになりました。
・呪文や特技を指定のボタンに割り当てることで発動までのショートカットを行うことができる機能「べんりボタン」を追加しました。詳細はゲーム内の旅の心得をご確認ください。
・「試練の神殿」内で番人に渡すアイテムのうち、「エルフののみぐすり」の必要数を10個に変更しました。
・「試練の神殿」に宝箱が追加され、「グリンガムのムチ」が新たに1つ入手できるようになりました。
・アイテム「命のきのみ」と「ふしぎなきのみ」を使用後、レベルアップ時のステータス増加値が二重に加算される不具合を修正しました。
・トロフィーや実績が正しく取得できていない場合、一部のものは「さくせん」から「せんれき」を開くことで再取得をすることができるように調整しました。
・その他軽微な不具合を修正しました。
HD-2D版『ドラゴンクエストIII』は、Nintendo Switch/PS5/Xbox Series X|S/PC(Steam/Microsoft Store)向けに発売中だ。
🧠 編集部の感想:
『ドラゴンクエストIII』HD-2D版の大型アップデートは、プレイヤーからのフィードバックに基づいたバランス調整が含まれており、特に遊びやすさが向上したのが嬉しいです。移動関連の改善や職業バランスの見直しは、より多様な戦略を楽しむための素晴らしい施策だと思います。これにより、古典的なゲームが新たな魅力を持って蘇ることに期待が高まります。
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