🔸内容:
「セイント・モード/狂信」感想会開催
こんにちは!私たち猫町倶楽部ホラー部では、ホラー映画や小説に関する感想会を開催しています。今回は「女性生きづらホラー」というテーマで、特に女性の性や家族関係、孤独を描いた作品に注目しています。その一環として、ローズ・グラス監督の映画『セイント・モード/狂信』の感想会を実施しました。
この映画はグラス監督の長編デビュー作で、A24のホラー作品として注目されていますが、日本では劇場公開されていません。孤独によって教義を無視したセルフ信仰に溺れる女性の苦悩を描いており、多くの参加者から高い評価を受けました。
感想会の形式とテーマ
猫町倶楽部では、月に数回、様々なジャンルの読書会や映画感想会を開催しています。今回はZoomを使い、6〜7人のグループでそれぞれの感想を自由に語るスタイルで行いました。アイスブレイクとして、ホラーに対する熱量や主人公への共感について話し合いました。
参加者の声
- 怖さの評価:『セイント・モード/狂信』の恐怖の度合いを10段階で評価したところ、参加者ごとに異なる意見が飛び交いました。
- 共感の有無:主人公モードに共感できるかという質問には、「完全に共感できる」との意見や、彼女の孤独やナルシシズムに自分を重ねる声がありました。
映画のメッセージ
モードは独自の信仰に酔いしれ、自らの苦悩を描いた非常に強いキャラクターです。彼女の行動や思想は必ずしも共感できるものではありませんが、その背景を理解することで映画全体の深さが見えてきます。モードと緩和ケアの看護師アマンダとの関係も、様々な観点から語り合われました。
特徴的なモチーフ
映画はキリスト教のモチーフを取り入れていますが、実際には痛みに苦しむ女性の心理に迫った作品ではないかとも思います。モードの自己罰的な側面は、多くの人が抱える心理を反映しており、孤独と苦悩は身近なテーマです。
今後のイベントについて
この感想会は「女性生きづらホラー特集」の一環として行われましたが、次回は朝宮運河さんをゲストに迎えたホラートークショーを開催します。初心者の方でも楽しめる内容ですので、ぜひご参加ください!オンライン参加も可能です。
興味深いテーマが盛りだくさんの猫町倶楽部で、一緒にホラーの世界を探求しましょう!
🧠 編集部の見解:
ホラー映画『セイント・モード/狂信』に触れてみて
最近、猫町倶楽部ホラー部で行った映画感想会の中で、『セイント・モード/狂信』について語り合いました。監督のローズ・グラスが描くこの作品は、女性の孤独や信仰、苦悩をテーマにしていて、見ていて胸が締め付けられる思いでした。
映画は、主人公モードが独自の信仰にのめり込む様子を描いています。孤立した彼女がどれほどの痛みを感じ、それを信仰の原動力に変えてしまうのか、まさに目を覆いたくなるシーンも多いです。特に、彼女の自己投影に対する過剰な期待や、それがもたらす苦悩には、思わず考えさせられました。
関連事例:現代社会における孤独と信仰の問題
最近の研究では、孤独感を感じる人が増加していることが言われています。それに伴い、セルフ信仰や代償行為的な行動を取る人も少なくありません。『セイント・モード』は、そのような現代の女性たちの状況を反映しているかのようです。特にSNSの普及により、「みんなが輝いている中で、自分だけが取り残されている」と感じる現代女性は多いかもしれません。
社会的影響と参加者の反応
感想会では、「モードに共感できた」「正直ドン引きした」という意見が飛び交いましたが、映画の構成や視覚的な演出が絶妙だった点には共通して賛同する声が多かったです。孤独や自罰的な気持ちを持つ人が共感できる部分も多かったのではないでしょうか。
私たちの話し合いの中で、「共感できないからこそ、興味が湧く」という意見もありました。心の奥のドロドロした感情に触れられることで、逆に映画をより深く味わえたように思います。
豆知識:A24の作品が持つ魅力
『セイント・モード』は、米国の映画スタジオA24が手がけた作品です。このスタジオは、独立系映画を多く制作していて、斬新な視点やリアルなキャラクター描写が魅力です。『エイリアン・コヴェナント』や『ミッドサマー』など、ホラー映画の中でも一際異彩を放つ作品を世に送り出しています。
次回イベントのご案内
次の感想会では、『女性生きづらホラー特集』が終了し、ホラーや幻想文学の専門家を迎えたトークイベントを予定しています。初心者の方も楽しめる内容ですので、ぜひ参加してくださいね!
ということで、『セイント・モード/狂信』を通じて、現代の女性たちが抱える苦悩や孤独を考える良い機会になったと思います。あなたも、一緒にホラー映画の深い世界に足を踏み入れてみませんか?
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