『SDガンダム GGENERATION』(以下、『ジージェネ』)。1998年にリリース以降、ガンダムファンに愛され続けている長寿シリーズだ。

「好きな機体で自軍を編成し、ガンダム作品の歴史に介入していく」体験に魅せられたプレイヤーは数知れない。筆者もそのひとりで、中高生時代に初代『ジージェネ』や、『ジージェネF』を貪るように楽しんだ。

ガンダム作品は本当に膨大だ。すべてを把握できている人は稀だろう。

そんなガンダム作品が集うのが『ジージェネ』という作品なのだ。登場するのは人気作品だけじゃない。濃いファンですら「えっ……何それ知らない」と唖然とするような知る人ぞ知る作品も多く取り扱ってきた歴史がある。

アニメ化されていない作品も積極的に収録しており、『ジージェネ』からそのモビルスーツやキャラクターを知った人も多いのではないだろうか。『ジージェネ』は「まだ見ぬ世界を知るきっかけ」を提供してくれているのだ。

そんな『ジージェネ』の最新作『SDガンダム ジージェネレーション エターナル』(以下、『ジージェネ エターナル』)のリリースが迫っている。リリース日は2025年4月16日。事前ダウンロードは4月14日より始まっている

本作『ジージェネ エターナル』は、バンダイナムコエンターテインメント主導のもと、ゲーム制作はアプリボットが、戦闘演出やユニットのモデリング、その他にはユニットデータ画面など表示されるイラスト提供をトムクリエイトが担当する体制となる。

トムクリエイトと言えば、長年『ジージェネ』シリーズに携わってきた、開発における本家本元。SD表現で、モビルスーツをかっこよく動かし続けてきたスペシャリスト集団だ。

そして今回、電ファミニコゲーマー編集部では、そんな『ジージェネ エターナル』の開発陣へインタビューする機会に恵まれた。

『ジージェネ エターナル』開発陣インタビュー:目指したのは『ジージェネF』のような”ガンダム大図鑑”だった_001
左から、トムクリエイトにてグラフィック制作室マネージャーを務める上瀧圭一郎氏。同アートディレクターを務める花田翔平氏。プロデューサーを務めるバンダイナムコエンターテインメントの小島省吾氏。ディレクターを務めるアプリボットの武藤永輝氏。

待望の新作である一方、古参ファンからは「スマホじゃなくてコンシューマーで遊びたかった」というような声も聞く。筆者も初代からプレイしていたユーザーとして気持ちは理解できた。「『ジージェネ』は据え置き機でじっくりやるものだ」と。

今回のインタビューでは、「『ジージェネ エターナル』はなぜスマホゲームとして作られたのか」といった根本的な話はもちろん、『ジージェネ』が大事にしているコンセプトや『ジージェネ』をスマホゲームにどう落とし込んだのかについてもお聞きしている。

取材のなかで明らかになったのは「従来の『ジージェネ』の体験を大事にしながら、新しい『ジージェネ』を作る」という開発陣の熱意であった。『ジージェネ』に熱狂しているファンにこそぜひ読んでもらいたい。

取材・文/世界のザキヤマ
編集/竹中プレジデント
撮影/増田雄介