水曜日, 5月 21, 2025
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『にんころ』大久保瑠美が語る、黒と百合子の凸凹カップルの魅力|インタビュー |


コミック電撃だいおうじにて連載中のハンバーガー先生による漫画『忍者と殺し屋のふたりぐらし』。本作のTVアニメが、2025年4月10日(木)より好評放送中です。

アニメイトタイムズでは、百合子役・大久保瑠美さんへインタビューを実施。作品や百合子の魅力をはじめ、恋人の黒の印象や彼女を演じる喜多村英梨さんとの掛け合い、和気あいあいとして収録現場など、様々なエピソードをお話いただきました。

――原作や台本をご覧になった際の印象からお話いただければと思います。

百合子役・大久保瑠美さん(以下、大久保):最初はタイトルに“殺し屋”という単語が入っているので驚きました。忍者と殺し屋という、どう考えても交わりそうにないふたりが一緒に暮らしていることがあまり想像できなかったんです。だけど絵柄が凄く可愛かったので、まずはどんな物語なんだろうって気になったことを覚えています。

ちょっとバイオレンスなところはありますが、人の死を茶化している訳ではなくあくまで職業としてふたりとも殺し屋をやっている。それで忍者のさとこには物を葉っぱに変える力があるから、その力を必要とするこのはと組んでお仕事をしていくことになる。この流れが綺麗に描かれていたので、個人的には読んでいて「こんなに人が死んじゃうんだ……」みたいに引くことはなかったかなと。

凄く可愛いお話だけど、よくよくよくよく考えてみると「あれ、ちょっと待てよ……?」みたいな。そういう引っ掛かりがちゃんとある魅力的な作品だなって思いましたね。

――忍者と殺し屋というと、ある意味では結構近いところにいるというか、仕事上のライバルになりそうな感覚があります。

大久保:最初、私は忍者と殺しがイコールで結びつきませんでした。むしろ、私がこれまで演じた事のある忍者はどちらかというと偵察や町を襲う悪者と戦っていたので可愛い印象だったんです。

この作品では殺し屋をやっているこのはが手慣れていて、それが彼女にとっては日常の1コマだということは凄く理解できます。だけど、理解できるからこそ日常にしたらマズイのではないかみたいな引っ掛かりが面白く、キャッチーな部分なのかなと感じました。

――そんなこのはにあっさり殺されて、さとこに葉っぱにされてしまう子たちにもちゃんと名前があって、豪華なキャストさんが声を当てられているのがまた凄いですよね。

大久保:「原作でも名前はあるんですけど本編中にはあまり出てこなくて、サクッと葉っぱにされちゃう子たちが多い印象があります。アニメはオリジナル展開も多いし、キャラクターデザインもかなり凝ってますね。

第1話に登場したみちるというキャラクターがいるのですがあの子もアニメオリジナルキャラクターで、私は第3話からの登場だったのですが、みちるちゃんをみた時に「こんなキャラクターいたっけ!?」と驚きました。後に、アニメオリジナルの忍だと気付いたので、原作ファンの方にも“原作と全く同じではない要素“を楽しめると思います!」

――本作のメインであるさとことこのはの印象はいかがでしょうか?

大久保:さとこ演じる三川華月ちゃんと初めてご一緒したこともあって、どんなお芝居でくるのか最初はわからなかったんです。

花澤さんはこのはのようなクールな役をいくつか演じられている姿を見たことがあるので、こんな感じのお芝居をされるのかな?という想像はしていたのですが改めてこのはのお芝居を聴くとさとことのバランスが良くてビックリしました。ふたりの掛け合いのテンポ感がとても良かったんです。

そもそも、この作品はちょっと早めに収録が進んでいたこともあって、後から調整するので尺やボールドが押しても、掛け合いの流れで台詞のテンポの良さを重視して受け答えをしても構わないという指示が最初にありました。それもあってか、ふたりの掛け合いはスムーズで心地よく、本当にピッタリだなっていう印象を持ちました。

第1話~第2話でしっかり関係性やお芝居が出来上がっていたので、出番のないシーンは普通にアニメを見ているような感覚でふたりの掛け合いを楽しんでいました!

――物語としてもふたりの関係性がどういうものなのかもわかりやすいですよね。

大久保:このはは謎が多いところも魅力的なのですが、この最終話までの間にさとことの関係性はかなり変わっていきます。それこそ出会い頭に蹴り飛ばすようなところから、最終話まででふたりの関係性がどう変わっていったのかもこの作品の見どころだと思います。

黒ちゃんと百合子は出来上がっているところがありますが、さとことこのはのふたり暮らしはこれから。最初は台所で寝ていたさとこが……!? みたいな驚きもあると思いますし、ただ可愛いだけじゃないし、ちょっとバイオレンスなだけでもない。ふたりの関係性が変わっていく様をゆっくり、じっくり見ていってください!

――それでは、大久保さんが演じられている百合子の印象や魅力に感じたポイントについてお聞かせください。

大久保:この作品の中心人物は忍者と殺し屋なこともあって、百合子は“一応”常識人という立ち位置になるのかなと。ただ、一緒に暮らしている黒との出会いがまだ描かれていないので、どうして恋をして一緒に暮らすようになったのかは明かされていませんね。

もう恋人同士としてラブラブな環境が出来上がってはいるのですが、黒ちゃんがヒモ状態……なんだけど、そんな相手の面倒を百合子はしっかり見てしまう。やっぱりどこかおかしいですよね。だって、忍者の里なんてところを抜けて来た相手を受け入れている時点で、確実に百合子もちょっと変じゃないですか(笑)。だから一応は常識人という立ち位置ですが、私としてはその方向よりもあまり物事を深く考えすぎないように演じていましたね。

忍者や殺し屋という存在に一番近い一般人という意味では百合子は常識人ですが、作中で一番の常識人だと吉田さんになるのかなと。だから、優しいお姉さんというよりも、そんなに物事を深く考えすぎない懐の深い女性というイメージですね。

――確かに、懐が深く無かったら素性の怪しい黒とはお付き合いできないですよね。演じる上でのディレクションなどはありましたか?

大久保:それがなかったんですよ。あまりに無さ過ぎたので、「本当にこれでよろしいですか?」と私の方から思わず確かめてしまうほどでした。方向性の指示やディレクションが無いと不安にもなるのですが、それだけ私の演じる百合子とスタッフさんたちの解釈が一致していたのだろうな、だからきっと問題無かったんだろうなと思うことにしています。

また、ディレクションではないですけれど、百合子以外にもいくつか兼ね役があったんです。クレジットにはおそらく載らないのですが、例えば、第3話であれば赤ちゃんとワンちゃん、コンビニ店員、百合子の4役を演じていて。もし第3話を配信や録画でもう一度ご覧になる際は、「これも大久保瑠美だぜ」「あれも大久保瑠美だぜ」と気にしてもらえると嬉しいです(笑)。

何せ収録は人数が限られているので、殆どメインキャストしかいないこともあったんです。だから私が演じていたりすることもあったのですが、そこに気を割けるくらい百合子についてディレクションがなかったんです。きっとそういうところもピッタリだったのかなって思います。

――黒が競馬にハマるきっかけになったであろう、おじさんに泣かされた赤ちゃんも演じられているとは……。

大久保:十万馬券を当てて喜ぶおじさんの声にビックリして泣いちゃう赤ちゃんですね。アフタートークで喜多村さんとその話をしたこともありました。この作品はアフレコが終わった後に色々書き込む「にんころノート」を公開していたり、放送後にアフタートークを配信していたりとそういうところも面白いんです。そこでこのお話をしていたりするので、にんころノートもアフタートークも楽しんでください!


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🧠 編集部の感想:
大久保瑠美さんのインタビューを通じて、アニメ『忍者と殺し屋のふたりぐらし』の独特な魅力がよく伝わってきました。特に、忍者と殺し屋の凸凹カップルという設定が意外にも親しみやすく描かれている点が面白いと思います。二人の関係性がどのように変化していくのか、今後の展開がとても楽しみです。

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