Synologyの社内見学会でのストレージ制限に関する質疑応答
2025年6月23日、人気のNASメーカーSynologyが、他社製ストレージの使用制限に関する経緯を説明しました。最近、NAS関連メディア「NAS Compares」が参加した社内見学会では、Synologyのストレージ制限に関して直接質問しました。
ストレージ使用制限の背景
Synologyは、2025年4月から個人向けNASにおいて他社ブランドのストレージ使用を制限しています。この施策は、ユーザーからの反発を招いています。通常、NASは複数のストレージを混在させることができる仕様ですが、Synology製品では、他社製のストレージを搭載すると、その基本管理システム「DiskStation Manager(DSM)」がインストールできない場合もあるとのことです。
社内見学会の様子
見学会では、「COMPUTEX TAIPEI 2025」に合わせてSynology本社が公開され、参加者は同社の歴史や製品に関する情報を得ました。参加者には販売ディレクターのZP Kao氏と地域マネージャーのChad Chiang氏が説明を行い、質疑応答の時間も設けられました。
質問と回答の要点
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検証プロセスの変更について
Synologyは、サードパーティー製ドライブよりも自社製ドライブの方が故障率が40%低いというデータを引用し、安全性を重視したと述べました。しかし、具体的なサードパーティー製ドライブのテスト内容は非公開です。 - 他社製ドライブの使用に関して
過去のSynology製NASのドライブを2025年以降のNASに使用しても、RAIDリカバリなどの高度な機能は使えない理由として、データ損失のリスクがあるからと説明されました。
今後の展望
Synologyは、サードパーティーのHDDを互換性リストに追加することを予定しており、7000時間以上のテストを行う必要があると報告しています。NAS Comparesによると、Western DigitalやSeagateなどの主要メーカーのHDDが数ヶ月以内に互換性リストに追加される可能性が高いとのことです。
このように、Synologyのストレージ制限に関する対応は、ユーザーの信頼性を守るための一環であるものの、実際の運用にはユーザーからの疑問も多くあります。今後の展開が注目されます。
🧠 編集部より:
Synologyの社内見学会とストレージ制限の背景
最近、Synologyが自社製NASに対して他社品牌のストレージを制限する施策を導入し、その理由についての議論が活発になっています。2025年からこの制限が実施され、ユーザーからは多くの反発が寄せられています。
NASとは?
NAS(Network Attached Storage)は、ネットワークに接続されたストレージデバイスで、複数のPCやスマートフォンからデータを一元管理・バックアップできます。一般的に、NASには複数のストレージを搭載可能で、容量増加や故障対応のために簡単にストレージの交換ができるのが特徴です。
他社ストレージ制限の詳しい内容
Synologyの施策では、他社品牌のHDDが装着されていると、NASの基本管理システムである「DiskStation Manager(DSM)」すらインストールできない状態に制限されています。これによりユーザーは実質的にNASを使用することができません。
例えば、ファイルの保存やバックアップなどの基本機能が利用できないため、多くのユーザーが不満を抱え、他社製 NAS へ乗り換えを検討する事態に発展しています。
企業の見解と質疑応答
Synology社では、ストレージのブランドによって信頼性や安定性が異なることをデータで示しており、過去のサポート履歴を分析した結果、Synologyブランドのドライブ使用時はトラブルが40%減少するという調査結果を発表しています。
質疑応答の際に、
- 質問:現在はどのドライブのサポート検証を実施中か?
- 回答:詳細は開示できないが、ユーザーが安全で信頼性の高いドライブを使用することを重視しているとしています。
また、他社製ドライブを使うことでRAID機能が制限される理由についても説明されており、「不整合によるデータ損失のリスクが高くなるため」とのことです。
参考リンク
この事例は、NAS業界におけるブランド戦略や互換性の問題、さらにはユーザーの自由度とのバランスを考える上で重要な視点を提供しています。どのブランドを選ぶべきか、各自のニーズに応じてよく考える必要があります。
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キーワード:ストレージ制限
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