🔸 ニュース:
9月29日、『デイリー新潮』が1990年代の人気バンド「SIAM SHADE」の内部対立について報じました。メンバーの一人、ギタリストのDAITAが他の4人を提訴し、楽曲の演奏停止や「SIAM SHADE」としての活動中止を求めています。
DAITAはバンドの主要なソングライターであり、解散後も氷室京介のツアーギタリストとして活躍。8月27日に提訴し、原告はDAITA、被告はバンドリーダーのNATCHIN、ボーカルの栄喜、ギター&ボーカルのKAZUMA、ドラムの淳士の4人です。DAITAは新メンバーを加えたライブが「SIAM SHADE」の活動と誤解を招くと訴えています。この内紛は2018年から続いており、事態は深刻です。
SIAM SHADEは2002年に解散したものの、その後も再結成を繰り返しています。2011年には東日本大震災支援ライブを実施。その収益の使途に関して疑念が生じ、DAITA以外のメンバーが2018年に内容証明を送付しました。解散後のライブやグッズ収益、ギャラの管理は全てDAITAの法人が行っていたため、他のメンバーは不正を疑い、2021年には訴訟を提起しましたが、2024年10月には和解が成立し、DAITA側に支払いは求められませんでした。
和解後、「SIAM SHADE」の残り4人は公式声明でDAITAに対する訴訟が解決したと発表しましたが、DAITA側からの詳細な説明がなかったため、ファンの間では不安が広がっています。4人は「SIAM SHADE」として活動することが多くなると発表し、今年2月にはバンド仲間の「SOPHIA」と共にユニット「SIAM SOPHIA」を結成。これに対してDAITAは異を唱えています。
DAITAは、主に自ら作詞作曲した楽曲の使用差し止めを求めており、その中にはバンドの最大ヒット曲「1/3の純情な感情」も含まれています。ファンの間ではDAITA抜きでの活動に対する疑問の声が上がっており、もはやバンドの再結成が難しい状況かもしれません。
この対立はSIAM SHADEの音楽活動に大きな影を落としており、両者ともに新たな道を模索した方が得策かもしれません。メンバー間のコミュニケーション不足は深刻な問題であり、今後の展開が注目されます。
🧠 編集部の見解:
このニュースを見て、90年代の音楽シーンの盛り上がりと、その背後にある複雑な人間関係の影響を改めて考えさせられました。SIAM SHADEのメンバー間の争いは、音楽だけでなく、ファンや社会にも大きな影響を与える問題です。
DAITAさんの告発は、バンドの分裂を象徴する出来事です。彼の楽曲がバンドの核を成していたからこそ、無断での改変や新メンバーの加入には強い抵抗感を抱くのも理解できます。特に「1/3の純情な感情」などのヒット曲は、ファンにとっても思い出の象徴ですから、DAITA抜きでの活動には違和感があるのも当然だと言えます。
バンドを巡る内紛は、音楽業界の光と影を思い起こさせます。例えば、他の有名バンドでもメンバー間の対立が一因で解散や活動停止に至ったケースが多くあります。音楽を通じて結束していたはずの仲間が、経済的な問題や個人の理念の違いで分裂してしまうのは悲しい現実です。
社会的な影響についても考えると、こうした問題が報道されることで、若い世代やファンの心にどのようなメッセージが伝わるのか気になります。バンドの「ブランド」としての価値も重要ですが、メンバー同士の絆や信頼が損なわれてしまうと、復活や再結成が難しくなるのは明らかです。
さらに、DAITAさんが「中抜き」を疑われた過去の訴訟も今の状況に影を落としています。この問題は、アーティストがどれだけ報われるかという点においても、業界全体のルールを問う重要な問いかけではないでしょうか。
このような背景を知ることで、音楽を聴く楽しみだけでなく、その裏にあるストーリーにも思いを馳せることができますよね。音楽業界の厳しさと人間関係の難しさを改めて感じさせる、痛ましい事件だと思います。復活を願いつつも、もう二度と同じようなことが起きないことを願っています。
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キーワード: 内紛
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