PNG仕様第3版公開、色表現とアニメーションを強化
2025年6月27日、PNG Working GroupはPNG(Portable Network Graphics)仕様の第3版をW3C勧告として発表しました。前回の第2版が公開されたのは2003年11月で、約22年ぶりの更新となります。
主な改訂点
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メタデータの強化: 第3版では、色空間などのメタデータを格納する機能が追加され、HDR(High Dynamic Range)およびWCG(Wide Color Gamut)の画像がサポートされるようになりました。これにより、異なるプラットフォーム間での色表現の一貫性が向上します。
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アニメーションの公式サポート: PNGの拡張フォーマットであるAPNG(Animated PNG)が公式にサポートされました。これにより、PNGの仕様内でアニメーション表現が行えるようになります。APNGは以前から存在していましたが、今回正式に標準仕様として統合されました。
- EXIFメタデータの組み込み: これまで拡張仕様だったEXIFメタデータの格納機能が標準化されました。これにより、PNGファイルへのEXIF情報埋め込みがデフォルトで行えるようになります。
背景情報
PNGは、特にウェブデザインや電子書籍において広く使用される画像フォーマットです。高い圧縮率を誇り、有損圧縮のJPEGに比べて画質の劣化がない特徴があります。この仕様のアップデートにより、より多くのクリエイティブな表現が可能となることが期待されます。
関連画像
この新しい仕様の発表は、デジタル画像の処理や利用方法に新たな可能性を提供し、特に色表現の多様性やクリエイティブなアプローチを拡充する重要な一歩といえるでしょう。
🧠 編集部より:
PNG仕様の第3版についての補足情報
PNG仕様の新たな進化
PNG(Portable Network Graphics)は、デジタル画像を保存するためのフォーマットとして広く普及していますが、最近の更新によりその機能が大きく進化しました。2023年に公開された第3版では、色空間やメタデータをより効率的に管理する機能が新たに追加され、特にHDR(High Dynamic Range)やWCG(Wide Color Gamut)に対応しています。これにより、異なるデバイス間での色再現性が向上し、アーティストやデザイナーにとってより豊かな表現が可能になります。
APNGの公式サポート
第3版では、これまで独立した形式として存在していたAPNG(Animated PNG)が公式にサポートされました。これにより、静止画だけでなく、アニメーション表現もPNG仕様の一部として利用できるようになります。APNGは、GIFと同様にアニメーションを表現できるため、より高品質な画像表現が可能になる点が魅力です。
EXIFメタデータの統合
これまでは拡張仕様とされていたEXIFメタデータの格納機能が標準仕様となり、PNGファイルへのEXIFの埋め込みがデフォルトで可能になりました。これにより、カメラの設定情報や撮影日時など、より詳細な情報を画像に保存できるようになります。
豆知識
- PNGの誕生: PNGは、GIFから派生した形式で、1990年代初頭に開発されました。主な目的はGIFの商業利用制限を克服することです。
- ファイルサイズの効率: PNGは可逆圧縮を使用しているため、画質を保ちながらサイズを小さくできます。これは特にロゴやイラストなど、色のコントラストが強い画像に適しています。
参考リンク
これらのリソースを参照することで、PNGとその最新の仕様についてさらに詳しい情報を得ることができます。
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