チャットボットの記憶機能がベータ版として公開され、Grok.comと公式の iOS / Android アプリで利用可能になった。
イーロン・マスク氏が設立した AI 企業「xAI」は、AI チャットボット「Grok」に新たに記憶機能を追加した。同発表は4月16日に「X」上で行われ、同時に記憶機能の仕組みについても説明された。他のAIモデルと同様に、Grokはユーザーの好みや苦手なもの、趣味や興味を会話を通じて学習し、より個人に適した返答を行うようになる。
ちなみに「ChatGPT」やGoogleの「Gemini」も同様の記憶機能を導入している。これらのサービスも、長期的な会話履歴を保持し、ユーザーに合わせた回答が可能となっている。
xAIの例では、ユーザーがワークアウトメニューを依頼すると、Grokは過去の会話から「君は以前、ダイナミックでハイエナジーな運動や、ジャンプロープ、ウェイトトレーニングに興味があるって言ってたよね」と記憶し、それに基づいたメニューを提案する。
Grok は過去の会話を参考に返答する際、「どの会話を元にしたか」を確認できるボタンも用意している。また、Grokが記憶した情報を確認したり、手動で調整したり、特定の情報を「忘れさせる」ことも可能だ。
この記憶機能はベータ版として提供され、Grok.com および公式の iOS / Android アプリで、無料・有料ユーザーを問わず利用できる。
記憶機能をオフにする方法
ベータ版ではデフォルトで記憶機能がオンになっているが、Grok の会話履歴モードは自由にオン/オフを切り替えられる。Grok に記憶させたくない場合は、以下の手順でオフにできる。
Grok.com(XではなくGrokの専用サイト)での設定方法
・右上のプロフィール画像をタップ
・「設定(Settings)」を選択
・「データコントロール(Data Controls)」を開く
・「会話履歴で Grok をパーソナライズ(Personalize Grok with your conversation history)」をオフにする
Android / iOS アプリでの設定方法
・アプリを開いて「設定(Settings)」をタップ
・「データコントロール(Data Controls)」を選択
・「メモリーでパーソナライズ(Personalize with memories)」をオフにする
さらに、チャットボックスにあるゴーストアイコンをタップすれば「プライベートチャットモード」に切り替え可能で、このモードでは会話の内容は記憶されない。
また、「データコントロール」画面では、X(旧 Twitter)の利用履歴(プロフィールや公開された投稿)を会話に利用するかどうかも設定可能なので、気になる人はこちらも確認しておくと良いだろう。
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この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。