スマートフォン向けロールプレイングゲーム「Fate/Grand Order」が、2015年8月のサービス開始から今年で10周年を迎えました。その記念として、オリジナルサウンドトラックの最新作「Fate/Grand Order Original Soundtrack Ⅶ」が2025年7月30日にリリースされました。このサウンドトラックは、2023年に配信された主要クエスト「奏章」と、2022年から2024年に開催されたゲーム内イベントの楽曲を収めた4枚組の作品です。
音楽制作の背景
メインコンポーザーの芳賀敬太氏は、深いトピックに対してインタビューを受けました。サウンドトラックが重視したのは、各シナリオが持つ独自の世界観で、音楽の「無」の表現を意識して制作されたとのことです。特に「白紙化地球」というテーマでは、情緒を排除し、電子音を使った楽曲が選ばれています。これにより、新しい次元の音楽体験が提供されることを狙ったとのことです。
「奏章」メインビジュアル
楽曲の「っぽさ」を大切に
インタビューでは、特に「っぽさ」が重視され、ドゥルガー戦の楽曲「殲滅の女神」とカーリー戦の音楽もそれに沿ってアレンジされました。これらの楽曲は、インド音楽の「っぽさ」を意識しつつ、ユーザーがインドらしいと感じる範囲内で新しい楽曲を作り出すことが求められています。
「Fate/Grand Order」奏章I第14節 ドゥルガー戦より。
「Fate/Grand Order」奏章I第15節 カーリー戦より。
新システムのBGM制作
「クラススコア」という新しい育成システムに対するBGM制作では、バックグラウンド音楽として機能することに重点を置いたと芳賀氏は述べています。能力の拡張を連想させるようなアンビエントミュージックが使われ、プレイヤーに深い体験を与えます。
「奏章II」の冒険
続く「奏章II 不可逆廃棄孔 イド」においては、トーンやムードが一新され、都市的な舞台設定が特徴的です。「結果としての不穏さ」というテーマも音楽で表現されたとされます。特に、テーマ曲やバトル曲にはそれぞれのシーンに合った工夫が施されています。
「Fate/Grand Order」の音楽は、ただのBGMではなく、ストーリーに深みを加える重要な要素であることが強調されています。10周年を迎えた今、本作の音楽がどのように受け入れられ、新たな一歩を踏み出すか注目です。
🧠 編集部より:
補足説明と背景
「Fate/Grand Order」は、2015年にサービスを開始したスマートフォン向けのロールプレイングゲームです。シリーズの人気は多岐にわたるキャラクターと深いストーリー設定に支えられており、多くのファンがいます。2023年には10周年を迎え、その影響力はさらに増しています。特に音楽はプレイヤーの没入感を高める重要な要素であり、そのオリジナルサウンドトラックは毎回注目を集めています。
音楽制作のこだわり
最新のサウンドトラック「Fate/Grand Order Original Soundtrack Ⅶ」に収められている楽曲は、「奏章」シリーズに特有のテーマやキャラクターに焦点を当てています。制作コンポーザーの芳賀敬太氏は、各シナリオごとに「無」を意識した音楽作りに挑戦しました。これは白紙化地球を音で表現するための独自の試みであり、感情を排除した“無”の音楽が重要視されています。
「っぽさ」の重要性
また、インドの神々に関連した音楽についても、「インドっぽさ」の要素を重視しています。ユーザーが持つ文化的なイメージを尊重しつつ、新しい楽曲を創り出すことの難しさを反映しています。インドの神話や文化に対して日本にいるプレイヤーが抱く認識を基に、しっかりとした「っぽさ」を表現することが目標です。
サウンドトラックに関する情報リンク
豆知識
「Fate/Grand Order」の音楽は、単なるゲーム音楽ではなく、ストーリーやキャラクターの感情を表現する重要な要素となっています。実際、音楽の制作過程では、シナリオライターとも緊密に連携し、キャラクターの感情や物語の展開を反映するように工夫がされています。
- キーワード: 音楽
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