2025年7月10日、Larian StudiosのパブリッシングディレクターであるMichael Douse氏が「ファイナルファンタジー」シリーズに関する興味深い見解を自身のXアカウントで発表しました。Douse氏は、ターン制バトルを求めるファンや市場の需要が明らかであり、上質なストーリーとキャラクターを備えたターン制の「ファイナルファンタジー」を制作することで、1000万本以上の売上が見込めると主張しました。この意見は、現在のアクションバトルに頼るタイトルとは異なり、ターン制の方が開発コストが抑えられ、利益を生む可能性が高いとしています。
バルダーズ・ゲート3の成功
Larian Studiosは「バルダーズ・ゲート」シリーズや「ディヴィニティ」シリーズなどを手がけており、特に最新作「バルダーズ・ゲート3」は2023年にリリースされ、5つの主要ゲームアワードで「Game of the Year」を受賞しました。このゲームは、テーブルトークRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の第5版ルールに基づいており、プレイヤーの選択による多様なストーリー展開が魅力です。その売上は2024年11月時点で1500万本を超えています。
ターン制への回帰
Douse氏は、クラシックな「ファイナルファンタジー」シリーズを多くプレイしており、ターン制のゲームプレイを求める需要は確実に存在していると指摘。彼は、ターン制による戦闘がパーティー戦闘の「核」に適しており、ターン制の「ファイナルファンタジー」であれば多くの売上を期待できることを示唆しました。また、近年の新作である「Clair Obscur: Expedition 33」が短期間で大ヒットしたことを事例に出し、ターン制RPGの需要の高まりを支持する声が上がっています。
今後の方向性
ただし、Douse氏は「ターン制専用にするべき」とは考えておらず、開発者が持つ情熱が重要であるとも述べています。ターン制とアクションバトルの二者択一には疑問を呈し、すべての「ファイナルファンタジー」作品がターン制にシフトする必要はないとしています。
また、スクウェア・エニックスは「ファイナルファンタジー」シリーズの将来について明言しておらず、吉田直樹氏がAnime Expoでのインタビューで、開発チームの意向によって今後のバトルスタイルが変わる可能性があると語っています。
まとめ
「ファイナルファンタジー」シリーズが今後どのような戦闘システムを採用するのかは、引き続き注目されています。ターン制RPGへの需要が高まる中、9月30日には「ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ」が発売される予定であり、ターン制を求めるファンにとっては楽しみな作品となることでしょう。
🧠 編集部より:
補足説明
Larian Studiosのパブリッシングディレクター、Michael Douse氏が述べた「ターン制の『ファイナルファンタジー』が売れる」という見解については、多くの興味深い要素が絡んでいます。この意見は、伝統的なターン制RPGに対する市場の需要が高まっていることを反映していると言えるでしょう。
ターン制の重要性
ターン制バトルは、戦略的思考やプレイヤーの選択が重要な要素となるため、多くのファンに愛されています。特に『ファイナルファンタジー』シリーズは、キャラクター間の連携やストーリーが強化される点で、ターン制バトルが適しているとの意見もあります。また、最近の成功例として『Clair Obscur: Expedition 33』があり、これはターン制RPGが依然として市場で受け入れられている証拠となっています。
開発者の情熱
Douse氏が指摘した点で重要なのは、「開発者自身が作りたいという情熱を持っていることが重要」という部分です。ターン制バトルを使用すれば、確かにコストを抑えつつ高い売上が期待できる可能性があるものの、制作チームのビジョンや情熱が何よりも重要です。
市場の懐疑
彼の提案には疑問の声も上がっており、過去の『ファイナルファンタジー』シリーズ売上も踏まえると、単純にターン制にしたからといって1000万本売れるという保証はありません。実際、シリーズ全体でも1000万以上売れたタイトルは限られていることから、この見解は慎重に考慮されるべきです。
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豆知識
スクウェア・エニックスは、近年ターン制のリメイクやリマスター作品に注力しており、特に『オクトパストラベラー』シリーズは好評を得ています。このような動向からも、ターン制RPGに対するニーズがまだまだあることがわかります。
今後の『ファイナルファンタジー』シリーズにおける戦闘システムの選択が、どのように進化していくのかは大いに注目されます。
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キーワード: ターン制
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