よほど大きな問題が起きない限り、「Apple Watch Series 11」は2025年9月にうわさの「iPhone 17」と同時に発表されるとみていいだろう。Appleは2014年に初代モデルを発表してから、毎年新しいApple Watchを発表してきた。初代モデル以外はすべて、9月の年次イベントでiPhoneとともに発表されている。


Apple Watch Series 10


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 発売日については予測が難しい。例年なら新型は9月の基調講演から数日から数週間以内に発売される(2025年もその想定だ)が、近年は生産上の問題で遅れが出ている。新たな関税が2025年の新型ウォッチの発売時期や価格にどう影響するかも不明だ。

 Apple Watch Series 11は、2024年の「Apple Watch Series 10」に続くモデルだ。Series 10は米CNETのEditor’s Choice Awardを受賞している。これ以外にも、Appleは2023年発売の「Apple Watch Ultra 2」や、2022年発売の「Apple Watch SE」などを提供している。同社は将来の製品について語らないが、幸いApple Watchに関するさまざまなうわさが流れている。ここでは、リーカーやAppleに詳しい人々が次のApple Watchについて伝えている情報をまとめた。

2025年のApple Watchは何種類?


計測データを表示したApple Watch
提供:CNET

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 BloombergのApple担当記者であるMark Gurman氏によると、Series 11は間違いなく登場する見込みで、さらにアップデートされたUltraとSEの両モデルが出る可能性が高い。Apple Watch Ultraと価格を抑えたSEは、これまで予測しやすいアップグレードサイクルに沿ってはいなかったが、2024年に新モデルが発売されなかったことを考えると、2025年には3モデルがすべて揃うという説が有力だ。Series 10が2024年に唯一発表されたApple Watchとなり、注目を浴びた。

デザインの変化

 2024年にデザインが刷新されたばかりのため、Series 11の見た目はSeries 10に近く、同じくエッジいっぱいに広がる大型の画面(42mmと46mm)を採用するとみられる。画面はさらに明るく、ベゼルは薄くなる可能性がある。デザイン面での変更があるとしても、内部の技術改良に基づく小規模なものにとどまるだろう。

 MacRumorsによると、次期Apple Watchにはより省電力な画面が搭載される可能性があるという。これは、解像度が高く明るさも向上したLTPOディスプレイかもしれない。ハイエンドのUltra 3にのみ搭載される可能性も考えられる。

 より手頃なSEに関しては、より大幅なデザインの刷新が期待される。Series 8のボディを受け継ぎながら、常時表示ディスプレイなどSeries 10と同様のアップグレードが追加されると、Gurman氏は予測している。

どのプロセッサーを搭載するか

 Appleは通常、新しいスマートウォッチが出るたびにプロセッサーをアップグレードするため、Series 11とUltra 3にはAppleの「S11」チップが搭載されると考えられる。Ultra 3には衛星通信や5G対応が追加されるともうわさされているが、Gurman氏によれば、これらの機能はSeries 11には搭載されない見通しだ。過去のアップグレードサイクルを踏まえると、SEは現在Ultra 2やSeries 9に搭載されている「S9」チップに引き上げられると個人的には予想している。

バッテリー持続時間

 多くの人が望んでいるのは、バッテリー持続時間の延長だろう。Series 10は充電速度が向上し、0%から80%までわずか30分で充電できるようになったが(以前のモデルでは90分)、バッテリー容量自体にもさらなる改善の余地がある。

 新しいApple Watchでバッテリー持続時間が延びるという具体的なうわさはないが、Appleには改善に取り組んでほしい。Apple Watchは一部のAndroidスマートウォッチに比べてバッテリー持続時間で見劣りがする。Android勢の中にはタスクを分散してバッテリー消費を最適化するデュアルチップセットを採用しているモデルもある。Appleには同様の方針をとり、通常モデルでも1回の充電で2日間の連続使用を実現してほしい。現状で1回の充電で72時間もつUltraは、より高速な充電に対応し、バッテリーは4日間持つようになってほしい。

気になる価格は

 現行の価格設定を踏まえると、Apple Watch Series 11は42mmアルミニウムモデルが399ドル(約5万8000円)、46mmモデルが429ドル(約6万2000円)になる可能性が高い。カバー素材のアップグレードやLTE対応を付ければさらに高くなるだろう。もっとも、最近導入された関税が価格設定に影響を及ぼす可能性もある。もう1つの疑問は、最も高価なモデルがどのようになるかだ。ゴールドやダイヤモンドをあしらったエルメスモデルかもしれない。

健康・フィットネス機能の強化

 血圧測定機能がついにApple Watchに搭載されるという根強いうわさがあるが、いつ実現するかは不明だ。Gurman氏の3月の記事によれば、Appleはすでにこの機能をスマートウォッチでテストしているものの、問題に直面しているという。他のウェアラブル健康機器メーカーのオムロンやMed-Watchは手首で血圧を測定できるデバイスを実現しているが、この機能を組み込むには新たなセンサーや本体の大型化が必要になりそうだ。またオムロンなどの専用の医療機器ほど正確ではなく、「Galaxy Watch7」や「Galaxy Watch Ultra」のように基礎的な測定値にとどまるだろう。

 血糖値モニタリングの可能性も取り沙汰されているが、Gurman氏によれば、これはさらに先の話になるという。

その他のサプライズ

 Apple Watchにカメラが搭載されるといううわさもある。とはいえ自撮り用ではなく、AIベースの画像認識のためだ。Appleは「Apple Intelligence」のリリースとともにiPhoneにビジュアル検索機能を追加した。これは、カメラを通して物体や場所を認識し、それに関する情報を提供するというものだ。

 Gurman氏の報道によれば、Appleは2027年までにApple Watchにカメラを実装することを検討しているという。次の「watchOS 12」は、今後どのようなAI機能がApple Watchに盛り込まれるかのヒントになるかもしれない。現行の「watchOS 11」にはApple Intelligence関連の機能は含まれていない。

 watchOS 12では、AppleがApple IntelligenceをApple Watchにどう統合していくかの方向性が示される可能性がある。新たなハードウェア機能を示唆するかもしれない。この新たなOSは、6月9日に開幕する開発者向けカンファレンス「Worldwide Developers Conference(WWDC)」で発表される見込みだ。

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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