📌 概要
記事では、著者が屋久島へのトレッキングを控え、リモートワークで体を動かすために歩くことに挑戦。その中で、生成AIを使い音声入力でアプリの利用規約の改訂作業を試みました。歩行中、約40分でタスクを完了させ、その効率に驚いたと述べています。
この体験から、仕事の根本的な変化を実感。「望ましい状態」と「実施過程での留意点」があれば、AIが文書作成を支援する時代になったと指摘します。しかし、この自動化が進むと、経験の浅い人々が試行錯誤する機会が減少し、経験格差が拡大する恐れがあると警鐘を鳴らします。
さらにAIが「留意点を想定する」役割を担う中で、人間に求められるのは「望ましさを描く力」だけになり、これが難しいことを訴えています。最後に、本物の体験によって主体性を育む重要性と、それに時間をかける必要性を強調して締めくくっています。
📖 詳細
この記事では、夏に屋久島でのトレッキングを控えた筆者が、歩きながらAIを活用して利用規約の更新作業を行った体験を語っています。
主な内容
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トレッキングの準備:
- 縄文杉までの10時間のトレッキングに備え、リモートワークで体がなまっているため、歩く習慣を取り入れています。
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仕事と生成AIの活用:
- デジタル庁へ徒歩での出勤を通じて、音声入力を使って歩きながら「まなびポケット」の利用規約の更新を行いました。
- 具体的なタスクとして、規約の該当箇所の読み込み、変更内容の提案、矛盾のチェックなどを実施しました。
- 結果として、約40分で作業を完了させることができたとのことです。
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仕事の構造の変化:
- 利用規約の更新作業が法務知識なしでAIを用いて行えるようになったことから、仕事の構造が変化していると指摘。
- 適切な「望ましさ」と留意点を押さえれば、文書作成自体はAIが担える時代になったと感じています。
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経験格差の拡大:
- AIによる自動化が進むことで、未経験者が試行錯誤の機会を失い、経験格差が広がる可能性について懸念を示しています。
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「望ましさを描く力」の重要性:
- 人間に求められるのは「望ましさを描く力」だけになるとのことで、これを育むためには主体性の発現が必要であると述べています。
- 結論と未来への展望:
- テクノロジーの進化は早いが、人間の根本的な価値観や想像力は時間をかけて育むもの。対話の機会を意図的に作ることが重要だと考えています。
このように、筆者はAIを活用することで効率化を図りつつも、経験の重要性や教育の在り方について深く考えています。今後の展望についても言及しています。
🧭 読みどころ
この記事では、生成AIを活用して歩きながら業務を効率化する体験が描かれています。著者は、AIを使って複雑な利用規約の更新作業を成功させ、その過程で仕事の構造が変わりつつあることを実感します。しかし、AIの進化に伴い、経験や試行錯誤の機会が減少することで新しい格差が生じる懸念も表明。結局は「望ましさを描く力」が求められる時代が来ており、その育成には経験が必要だと結論付けています。この変化の中で、テクノロジーと人間的価値観がどう交わるかが重要なテーマとなっています。
💬 編集部メモ
この記事を取り上げた理由は、AIと人間の仕事の関係性が急速に変化している様子が描かれており、特に「望ましさを描く力」が未来の仕事において重要になってくるという点が印象的だったからです。「実施過程での留意点を想定する」役割がAIによって代替されつつある中で、どのように経験を育むかが今後の課題となるでしょう。これを受けて、みなさんもぜひ自分自身の「望ましさ」の在り方について考えてみてください。変化が速い時代だからこそ、じっくりと自分の価値観を育てていくことが重要です。次回も楽しみにしています!
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