トラックボールの比較レビュー
背景情報
PCのポインティングデバイスとして、マウスが主流である一方、トラックボールには独特の魅力があります。省スペース性や手首への負担軽減、精密な作業が可能なのが利点です。しかし、多様な製品が存在する中で、どれを選ぶかが難しいという方も多いでしょう。今回は、ロジクールの「ERGO M575SP」を基準モデルとして、価格も手頃な4製品を比較します。
今回比較するのは下記の4製品、ロジクール製以外は3,000円台で購入可能
1. 重量とサイズ感の比較
サイズが最も大きいのは「オービットオプティカルトラックボール」で、次いで「ERGO M575SP」、「EM04」、「M-DT2URBK」と続きます。筆者の手は大きめですが、どの製品も握りやすさには差がない印象です。特に「M-DT2URBK」はボタンが多いため、もう少し大きいボディだと快適性が向上するかもしれません。
製品名 | サイズ | 重量 |
---|---|---|
ERGO M575SP | 100×134×48mm | 145g |
オービットオプティカルトラックボール | 124×140×43mm | 141.5g |
M-DT2URBK | 94.7×124.4×47.9mm | 約112g |
EM04 | 100.5×136.8×52.3mm | 119g |
2. ボールの操作性
ボールの直径は「ERGO M575SP」などが34mmですが、「オービットオプティカルトラックボール」は40mmと大きめです。「ERGO M575SP」は回転が特に滑らかで、強く弾くと約0.8秒持続します。他のモデルも実用に問題はなく、個人の操作方法に依存する部分が大きいです。
操作手法はモデルによって異なり、特に親指操作が可能な「ERGO M575SP」や「EM04」は、安定したコントロールができる点が評価されます。
ERGO M575SP
3. ボタンの数と配置
ボタンの数や配置は好みによる部分が大きく、「オービットオプティカルトラックボール」は2つのボタンとシンプルです。一方、「M-DT2URBK」は8つのボタンを持ちますが、多すぎると誤タッチのリスクがあります。静音性では「ERGO M575SP」と「EM04」が優れており、静かな環境での使用に向いています。
製品名 | ボタン数 | 静音クリック |
---|---|---|
ERGO M575SP | 5個 | 〇 |
オービットオプティカルトラックボール | 2個 | × |
M-DT2URBK | 8個 | × |
EM04 | 6個 | 〇 |
ERGO M575SP
4. 接続方式の違い
接続方法は「ERGO M575SP」と「EM04」が無線方式で、他はUSB接続の有線です。無線の利便性はある一方、電池の交換や干渉の可能性があります。オフィス環境には有線が適しているかもしれません。
製品名 | 接続方式 |
---|---|
ERGO M575SP | 2.4GHz無線 / Bluetooth |
オービットオプティカルトラックボール | USB有線 |
M-DT2URBK | USB有線 |
EM04 | 2.4GHz無線 / Bluetooth |
ERGO M575SP
5. 専用ソフトの機能
特に「ERGO M575SP」の「Logi Options+」は、各種デバイスの管理機能が充実しています。その他のモデルも専用ソフトがありますが、「EM04」はサードパーティ製のソフトが必要です。
製品名 | 専用アプリ |
---|---|
ERGO M575SP | Logi Options+ |
オービットオプティカルトラックボール | KensingtonWorks |
M-DT2URBK | エレコム マウスアシスタント6 |
EM04 | なし(サードパーティソフト必要) |
ERGO M575SP「Logi Options+」
結論
いずれのトラックボールも基本性能は備えており、最適な製品を選ぶ際は、ボタン数、形状、接続方式が検討ポイントになるでしょう。特にサイズ感は重要なので、可能であれば実際に手に取ってみることをお勧めします。トラックボール選びは、個々の使用スタイルに合ったデバイスを見つける良い機会です。
🧠 編集部より:
トラックボールの魅力と選び方
PCのポインティングデバイスとしてはマウスが主流ですが、トラックボールには独特の魅力があります。その魅力として省スペース性や、手首や肩への負担軽減、精密作業のしやすさが挙げられます。トラックボールを使うことで、デスク上のスペースを有効活用しつつ、快適な操作が可能です。
トラックボールの比較ポイント
トラックボールの選び方としては、以下のポイントが重要です:
-
サイズ感:各モデルによってサイズ感に違いがあります。例えば、「ERGO M575SP」は100×134×48mm、「オービットオプティカルトラックボール」は124×140×43mm。このサイズが手にフィットするか試してみると良いでしょう。
-
ボールの操作性:ボールの直径や重さも影響します。「ERGO M575SP」や「EM04」は34mm/25gのボールを使用し、滑らかな回転が特徴です。操作する指の違いも確認して、自分に合うものを選ぶのがポイントです。
-
ボタン数と配置:ボタンの数や静音性も考慮すべきです。「ERGO M575SP」と「EM04」は静音設計がされており、静かな環境での作業にも適しています。
-
接続方式:無線(Bluetoothまたは2.4GHz)か、有線(USB接続)を選ぶ必要があります。無線の利便性と有線の安定性、それぞれの利点と欠点を理解して、環境に応じて選んでください。
- 専用ソフトの有無:機能豊富な専用ソフトがあるかどうかもチェックポイントです。「ERGO M575SP」は「Logi Options+」での設定が可能で、多機能です。
おすすめの製品
今後トラックボールを購入を検討する際には、まず自分にとっての優先事項(快適さ、精密性、価格)を明確にし、自分の手に馴染む1台を見つけることをおすすめします。トラックボールは操作感が異なるため、実際に手に取って試してみるのが一番です。
さらに詳しい情報は以下のリンクからご覧いただけます:
トラックボール選びは奥が深いですが、自分だけの使いやすいデバイスを見つけることでPC作業がより快適になります。
-
キーワード: トラックボール
このキーワードは、記事全体を通じての中心テーマであり、各製品の比較や特徴に関連しています。
※以下、出典元
▶ 元記事を読む
Views: 0