中国・龍芯中科が新CPU「3C6000」シリーズを発表
2025年6月30日、中国の半導体メーカーである龍芯中科(Loongson Technology)は、LoongArchアーキテクチャに基づく新しいサーバー向けCPU「3C6000」シリーズと、IoTおよびエッジ向けの「2K3000」、「3B6000M」を発表しました。
3C6000シリーズ
3C6000シリーズの特長
新しい「3C6000」シリーズは、1つのシリコンで16コアおよび32スレッドを持つCPUを基本とし、独自のインターフェースを利用してチップレット構成が可能です。このことにより、32コア(64スレッド)版の「3C6000/D」や、60コア(120スレッド)、64コア(128スレッド)を持つ「3C6000/Q」を実現できます。
ベンチマークの結果としては、16コアモデルはIntelの「Xeon Silver 4314」と同等の性能を示しており、32コアモデルは「Xeon Gold 6338」と比較され、64コアモデルは40コアの「Xeon Platinum 8380」を上回る性能が見込まれています。また、2023年のメインストリーム製品に近い総合性能を持つとされています。
CPU | 整数演算 | 浮動小数点 |
---|---|---|
1-way 3C6000/S 2.2GHz | 73.2 | 58.5 |
2-way 3C6000/D 2.1GHz | 284 | 261 |
2-way 3C6000/Q 2.1GHz | 450 | 283 |
4-way 3C6000/D 2.1GHz | 547 | 412 |
IoTおよびエッジ向けCPU
「3B6000M」は8基のLA364Eコアを搭載し、2.5GHz動作時にSPEC CPU 2026 Baseシングルコア固定小数点スコア30を達成するとしています。さらに、自社開発のGPU「LG200」を搭載し、ハードウェアエンコーダ、4K/60Hz出力への対応や、SM2/3/4のハードウェア暗号化アクセラレーションにも対応しています。
2K3000および3B6000Mシリーズ
結論
龍芯中科の新しいCPUシリーズは、性能面において既存のIntel製品と競り合う水準に達しており、特にサーバーやIoT市場において注目される存在となるでしょう。これにより、中国の半導体技術の進展が今後も期待されます。
🧠 編集部より:
Loongson Technologyの新CPU「3C6000」シリーズについて
中国の龍芯中科(Loongson Technology)は、最新のLoongArchアーキテクチャに基づく新型CPU「3C6000」シリーズを発表しました。このシリーズは、サーバー向けの高性能CPUとして設計されており、特に並列処理能力が優れています。
主要な特徴
- コア数とスレッド数: 3C6000シリーズは、1つのシリコンで最大64コアおよび128スレッドを実現可能です。これは、複数のタスクを同時に処理する能力を大幅に向上させることを意味します。
- パフォーマンス: 実際のラボでのベンチマークによれば、16コアモデルはIntelのXeon Silver 4314、32コアモデルはXeon Gold 6338、64コアモデルに至ってはXeon Platinum 8380を超えるパフォーマンスを発揮しています。このことは、最新の技術を用いた競争力のある製品であることを示しています。
IoT・エッジ向けCPU
3C6000シリーズの他にも、IoTおよびエッジコンピューティング向けの「2K3000」および「3B6000M」も発表されました。これらは、軽量のタスクにも対応可能で、特に組込みシステムでの利用が想定されています。
豆知識
中国のCPU市場は急速に成長しており、特に国産プロセッサの開発が進んでいます。これは、製造業やIT産業において中国が自立した技術力を持つことを目指す一環です。また、Loongsonのプロセッサは、特に中国国内において重要な役割を果たしています。
より詳しい情報や最新のCPU技術に関する話題については、以下のリンクも参考にしてください。
この新しい技術がどのように今後の計算機市場に影響を与えるのか、引き続き注目ですね。
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