


2025年6月26日、画像ファイルフォーマットの一つであるPNGが、22年ぶりに新しい仕様である「第3版」を発表しました。この新仕様では、ハイダイナミックレンジ(HDR)やアニメーションPNG(APNG)、Exifといった機能が正式にサポートされることとなります。
新仕様の主なポイント
HDRサポート
PNGフォーマットは、HDRをサポートすることで、わずか4バイトのオーバーヘッドで多彩な色を表現可能にしています。これにより、より鮮やかな画像表現が実現されます。PNGの開発者であるクリス・ライリー氏は、HDRの技術解説を自身のブログで詳しく説明しており、色の表示能力が向上したことを示す例として、特定の画像を紹介しています。
アニメーションPNG(APNG)のサポート
この新しいPNG仕様では、APNGが公式にサポートされることになります。APNGはもともとMozillaが提案したフォーマットで、その互換性が向上したことから、今が正式にサポートする絶好のタイミングとしてW3Cの議長クリス・ブルーム氏が言及しています。
Exifのサポート
PNGフォーマットは、撮影日時やカメラの仕様などのメタデータを記録するためのExifもサポートしました。これにより、デジタルカメラで撮影した画像の情報がより豊富に保存できるようになります。
今後の展望
これまでPNGのHDRサポートは多数の業界から要望が高まっており、Adobe、Apple、Googleなどの主要企業が製品への導入を進めています。また、新仕様のサポートを行っているプラットフォームは広がっており、ChromeやSafari、AdobeのPhotoshopなどが既に対応済みです。
ブルーム氏は、次期バージョンである第4版の公開を予測しており、この版ではHDRと標準ダイナミックレンジ(SDR)の相互運用性向上が計画されています。その後の第5版では、圧縮率の向上に関するアップデートも予定されています。
PNGフォーマットの進化は、これからの画像処理や表示に新たな可能性をもたらします。興味のある方はぜひ、最新の仕様をチェックしてみてください。
🧠 編集部より:
PNGファイルの仕様が20年以上ぶりにバージョンアップ、HDR・アニメーションPNG・Exifをサポート
概要
2025年6月26日、画像ファイルフォーマットであるPNGが22年ぶりに新しい仕様「第3版」を発表しました。このアップデートにより、ハイダイナミックレンジ (HDR) や アニメーションPNG (APNG)、Exif情報のサポートが追加されました。これにより、PNGはより多機能で画像処理においての互換性が高まります。
HDRのサポート
新しいPNG仕様はHDRをサポートすることで、より色鮮やかでリアルな画像表現が可能になります。具体的には、通常のPNGがサポートする色空間よりも広い色域を扱うことができ、様々なデバイスでの色再現性が向上します。詳細な技術解説はクリス・ライリー氏のブログに掲載されています。
🔗 cICP in PNG, explained – Chris Lilley
APNGのサポート
アニメーションPNG(APNG)は、元々Mozillaによって提案されたフォーマットで、Firefoxがいち早く対応していましたが、最近では多くのプラットフォームがサポートを開始しました。今回の公式なサポートにより、アニメーション画像への認知度がさらに高まることが予想されます。
Exifのサポート
EXIF(Exchangeable Image File Format)は、デジタルカメラが撮影した日のメタデータを保存するためのフォーマットです。これまでPNGでは正式にサポートされていなかったため、今回のアップデートはデジタル画像の管理において大きな改良をもたらします。
他の更新内容
今回の第3版では、誤植の修正や仕様の明確化も行われ、さらなるパフォーマンス向上を目指していきます。また、次期仕様の第4版や第5版にもすでに構想が進んでおり、さらなる機能の追加が予定されています。
まとめ
PNGの新しい仕様は、画像処理において非常に重要な一歩です。特にHDRやEXIFのサポートは、デジタルメディアにおける表現力をさらに高めるもので、今後の展開が楽しみです。
関連リンク
このアップデートによって、PNGフォーマットの新たな可能性が開かれました。今後の進展にも注目していきましょう!
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キーワード: PNG
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