本日、2025年7月7日、大阪松竹座で『七月大歌舞伎』が幕を開けました。この公演では、尾上菊之助が八代目尾上菊五郎、そして尾上丑之助が六代目尾上菊之助として襲名披露を行い、華やかな雰囲気の中、多くの観客を魅了しました。
襲名披露の内容
夜の部では、尾上菊五郎が襲名披露の口上を行い、「歴代の菊五郎が大事にしてきた伝統と革新の精神にのっとり努力してまいります」と述べました。息子である六代目尾上菊之助も「名跡を襲名できることに感謝申し上げる」と誓い、大きな拍手を受けました。
演目とパフォーマンス
昼の部では、菊之助が『羽根の禿』、菊五郎が『うかれ坊主』を親子リレーで演じました。これらは六代目尾上菊五郎の工夫によって人気の舞踊となった作品です。また、大阪松竹座での初出演となった菊之助の愛らしい姿には、観客から大きな拍手が贈られました。
さらに、『梅雨小袖昔八丈 髪結新三』や音羽屋の家の芸である『土蜘』が上演され、豪快な立廻りと共に観客を魅了し、万雷の拍手で幕を閉じました。
公演情報
『尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎襲名披露 尾上菊之助改め六代目尾上菊之助襲名披露 七月大歌舞伎 関西・歌舞伎を愛する会 第三十三回』は、7月24日が千穐楽となります。今後の演目は次の通りです:
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昼の部
- 『新版歌祭文 野崎村』
- 『羽根の禿』
- 『うかれ坊主』
- 『梅雨小袖昔八丈 髪結新三』
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夜の部
- 『一谷嫩軍記 熊谷陣屋』
- 『八代目尾上菊五郎 六代目尾上菊之助 襲名披露 口上』
- 『新古演劇十種の内 土蜘』
まとめ
この公演は、歌舞伎の伝統を受け継ぎながらも、新たな魅力を引き出す重要なイベントです。多くのファンにとって、観る価値のある貴重な機会と言えるでしょう。
🧠 編集部より:
この記事は、大阪の松竹座で開催されている『七月大歌舞伎』の襲名披露に関するもので、特に注目されているのは八代目尾上菊五郎と六代目尾上菊之助の襲名です。夏の風物詩ともいえるこのイベントは、歌舞伎ファンにとって重要な機会です。
補足情報
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尾上菊五郎と尾上菊之助: 尾上菊五郎は歌舞伎界では有名な名跡で、歴史ある役者家系に属します。襲名の際には、先代からの伝統を引き継ぎ、それを現代に活かそうとする意志が強調されます。
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演目の特色: 昼の部では、菊之助が『羽根の禿』、菊五郎が『うかれ坊主』をリレー形式で演じました。このスタイルは、親子のつながりを感じさせる贅沢な演出です。また、両演目は六代目尾上菊五郎の工夫により人気を得たものです。
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観客の反応: 菊之助の初出演に対する観客の大きな拍手は、彼の愛らしい姿が印象的だったことを示しています。演者と観客の距離感が近い歌舞伎ならではの光景ですね。
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音羽屋の伝統: 音羽屋は長い伝統を持つ家系で、その家に伝わる「新古演劇十種」などの演目も披露され、観客を魅了しています。特に『土蜘』のような演目は、派手な立廻りが特徴です。
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文化的背景: 歌舞伎は日本の伝統的な舞台芸術で、演技、音楽、舞踊、衣装などが融合した非常に豊かな表現形式です。特に襲名披露は、その家系の歴史と未来を感じさせる重要な儀式です。
このような背景を知りながら鑑賞することで、歌舞伎の世界がさらに深く楽しめるのではないでしょうか。
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キーワード: 襲名披露
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