ざっくり内容:
展覧会『ピクチャレスク陶芸 アートを楽しむやきもの―「民藝」から現代まで』の紹介
開催情報
- 会期:2025年7月12日(土)~9月15日(月・祝)
- 会場:パナソニック汐留美術館
- 休館日:水曜(9月10日は開館)、8月12日(火)~15日(金)
- 時間:10:00~18:00(特定日は20:00まで)
- 料金:一般1,200円、65歳以上1,100円、大高700円(土日祝は日時指定予約制)
- 公式サイト:パナソニック汐留美術館
概要
2025年7月12日から、パナソニック汐留美術館で「ピクチャレスク陶芸」という展覧会が始まります。このイベントでは、近現代の陶芸に焦点を当て、陶器と絵画の表現が交わる魅力を探ります。特に、陶磁器の形式や形態、さらには芸術表現の新しい方法について考える機会となります。
「ピクチャレスク」という言葉の重要性
「ピクチャレスク」は「絵画的な美しさ」を意味する美術用語で、18世紀のイギリスで庭園や景観の美を表すために使われていました。この概念は、新時代の美意識を象徴しています。展覧会では、絵付けされた陶器にとどまらず、立体と平面が融合した作品や、さまざまなメディアを活用した表現も扱います。
主要な作家と作品
展覧会では、バーナード・リーチをはじめ、富本憲吉、河井寬次郎、濱田庄司など、民藝運動に関わったアーティストたちの作品を紹介します。また、イサム・ノグチや加守田章二、ルーシー・リーなど、海外の作家の革新的な陶磁器作品も見ることができます。
特に注目すべきは、パブロ・ピカソやアンリ・マティスの陶芸作品で、伝統的な陶芸に現代の絵画表現がどのように融合しているかを見ることができる、貴重な機会となっています。
同時開催展
さらに、同美術館のルオーコレクションに基づいた『ジョルジュ・ルオーの手仕事』も同時に開催。ルオーが陶磁器に描いた作品群を通じて、彼の芸術における手仕事や工芸の意味を掘り下げます。
この展覧会は、陶芸の視覚的変化とその背後にある文化的文脈を理解するための重要な機会であると言えるでしょう。
編集部の見解:
この展示、ものすごく面白そうですね!「ピクチャレスク陶芸」というテーマが、陶芸における絵画的表現を探るなんて、まさにアートの境界を越えた試みだと思います。
「ピクチャレスク」という言葉、もともとは18世紀のイギリスで使われていたんですね。庭園の美しさを語る言葉として生まれたとは、まさにアートの新しい価値観の対極とも言える、時間を超えた親和性を感じます。これが陶芸と絵画の交差点でどのように花開くのか、想像するだけでワクワクします!
また、展覧会ではバーナード・リーチや富本憲吉などの作品が登場するとありますが、彼らの作品が持つ独自の風合いが、現代の感覚とどのように響き合うのか、見逃せません。リーチはエッチングを学んだ後に陶芸に進んだという背景があるので、彼の作品は特に絵画との親和性が感じられそう。
さらに、イサム・ノグチやルーシー・リーのような国際的な作家も紹介されるということで、多様な文化背景や技法が盛り込まれた作品が楽しめるのは、現代の陶芸の幅の広さを再確認させてくれます。
そして、同時開催の『ジョルジュ・ルオーの手仕事』も気になります。ルオーの特徴的なスタイルが陶磁器にどのように表現されているのか、一度観賞するだけでなくじっくり考えてみたくなる展示ですね。
社会的影響としては、こうした展覧会が開催されることで、陶芸をただの工芸品としてではなく、アートとして認識する動きが促進されると思います。アート界の多様性が広がり、若いアーティストたちにも刺激となることでしょう。日本の美術館がこうした先進的な展覧会を企画することで、国際的なアートシーンにも一石を投じるかもしれませんね!
ますます楽しみな展示ですが、訪れるには事前予約が必要なので、早めにチケットを確保したいところです!
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キーワード: ピクチャレスク
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