「真面目に仕事をしているのに、なぜか上司に評価されない…!」
あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化したロングセラーだ。発売直後から賛否両論を巻き起こし、「よくぞ言ってくれた」「暗黙知が“言語化”されている」「今まで気づいていなかった“新事実”」など大反響が集まっている。そんな「職場で実力を適切にアピールする“見せ方”の技術」をまとめた本書の中から「出世する人/しない人の特徴」についてお伝えする。

「長期休み明け」にお菓子を配る時、職場の出世する人だけがやっている1つのことPhoto: Adobe Stock

出世する人は「お土産文化」をうまく使う

皆さんの会社には、休み明けにお土産を配る文化はありますか。こんな文化、ないに越したことはありませんが、残念ながら日本の企業の多くでは残ってしまっていますよね。  

では、職場で出世する人は、このお土産を配る文化にどう対応しているのでしょうか。

出世する人は、こんな意味のわからない【謎文化】でも、それをわざわざ変えようとはしません。逆に、この変わらない【謎文化】をうまく使うことで、自らの出世に役立てています。今回はその方法について紹介していきましょう。

お土産を渡すときに雑談をする

残念ながら大企業において職場の文化が変わることはありません。つまり、連休明けや長期休みの日には、必ずお土産を配るというイベントが発生するわけです。

職場で出世しない人は「職場でお土産を配れば、それで終わりでしょ」と思って、ただお土産を配っていることが多いです。

しかし、出世する人は、「みんなが嫌がっているなら、逆にうまく使ってしまえば良い」と、このお土産配り文化をうまく活用します。

具体的には、お土産を使って、職場のたくさんの人とコミュニケーションを取るのです。

お土産というのは不思議なもので、普段話さない隣の部署の人や、偉い役員の人とも話すことができるチャンスです。ここであなたの評価が上がるような話をうまく差し込めば、その人にとって、あなたは「普段は話さないけど、優秀な人」というイメージをつけることができます。

普段話さない人ですから、あなたのそのイメージは長く残ることになります。これにより、あなたが「職場でなんとなく優秀な人だ」という評価が出来上がっていくのです。  

職場の評価というのは、定量評価のように見えて、かなり定性評価や感情の部分で決まっていきます。こういったポイントを理解していると、職場でコスパ良く過ごすことができると思います。

(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)