スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫さんに焦点を当てた展覧会「鈴木敏夫とジブリ展」が、全国巡回の最終地点としてジブリパークにある愛・地球博記念公園(モリコロパーク)にて開催される。
会期は2025年7月12日(土)から9月25日(木)まで。
65日間にわたり開催される本展では、世代を問わず幅広い来場者に向けた多彩な展示を予定。また、愛知会場限定の特別展示も登場する。
ジブリを支えた男・鈴木敏夫の“頭の中”を体感する企画展
鈴木敏夫 撮影:荒木経惟
本展は『アニメージュ』創刊編集者を経てスタジオジブリ設立に参加し、以降ほぼすべての劇場作品をプロデュースしてきた鈴木敏夫さんの思考と創作の源泉に迫る内容。
昭和・平成・令和を駆け抜けた同氏の人生を、「本」「映画」「音楽」という3つの切り口で掘り下げる。
約8,800冊が並ぶ「鈴木敏夫の本棚」では、戦後の名古屋で生まれ育った鈴木氏が影響を受けた書籍を一堂に展示。
みどころ① 鈴木敏夫の本棚
一部は実際に手に取って閲覧も可能で、まるで彼の頭の中を覗き込むような体験ができる空間となっている。
毎朝、テレビ欄をチェックしては気になる映画をまとめてきたという鈴木敏夫さんの習慣を反映した約10,000作品の「映画コレクション」も展示。
みどころ② 鈴木敏夫の映画コレクション
過去の名作から知る人ぞ知るマニアックな作品までが並ぶ。
また、鈴木敏夫さんがはじめて買ったレコードや深夜ラジオ、ギターを片手に歌った思い出の曲なども展示。鈴木敏夫さんの感性を形成した音楽たちをレコードジャケットとともに公開する。
愛知限定・“油屋”のある街並みが出現!
愛知会場のみで体験できる目玉展示として、『千と千尋の神隠し』の「油屋」や“不思議の町”を再現した巨大ジオラマが登場。
油屋(あぶらや)と不思議の町を再現した空間
時間経過に合わせて昼から夜へと表情を変える空間で、まるで映画の世界に迷い込んだかのような写真撮影も楽しめる。
また、約3メートルの湯婆婆や銭婆の口から引く“恋愛・開運おみくじ”、トトロたちがお出迎えするフォトスポットなど、ジブリの世界観を体感できるコーナーも多数用意されている。