🔸 ざっくり内容:
配当利回りの罠:高配当株を選ぶ際の注意点
こんにちは、公認会計士のRIKUです。今回は「投資あるある」として、配当利回りについてお話しします。証券会社のスクリーニングを行うと、5%や6%の高い配当利回りに目が行きがちですが、利回りだけで判断するのは危険です。
配当利回りだけに注目する理由と危険性
- 一時的な利益: 市況が良かった年に増配し、翌年には減配というケースがあります。
- 株価の影響: 株価が下がることで見かけ上の利回りが高くなり、実際には“高配当”ではないこともあります。
- キャッシュフロー: フリーキャッシュフローがマイナスの場合でも配当を出す企業は、持続可能性が低いです。
配当を見極めるポイント
配当株を選ぶ際には以下の3つを確認しましょう:
- 配当性向: 利益の何%を配当に回しているか。80%以上は注意が必要です。
- 営業キャッシュフロー: 本業で得たお金で配当が払えるか。
- 自己資本比率: 財務が脆弱だと減配・無配のリスクが高まります。
これらを総合的に見ることで、危険な高配当株を避けることができます。
まとめ
高配当株は投資家に人気ですが、利回り数字だけで飛びつくのは危険です。配当の持続可能性を確認することが、投資の成功につながります。次回の四半期配当を楽しみにするためにも、数字の裏側をしっかりと見ていきましょう。
🧠 編集部の見解:
この記事では、高配当株の選び方についての注意点が述べられていますね。筆者のRIKUさんが指摘するように、配当利回りだけで判断するのは危険です。本当にその配当が持続可能なのかを見極めることが大切です。
特に「配当性向」や「営業キャッシュフロー」をチェックすべきだというのは、とても実践的なアドバイスです。実際、過去には高配当株とされていた企業が、不況や業績悪化により配当を減らすことが何度もあります。このような事例は、投資家にとって大きな損失につながることも珍しくありません。
社会的に見ても、高配当株への注目は年々高まっています。特に退職後の安定収入を求める投資家が多い中、利回りだけに注目することはリスクを伴います。実際に、アメリカではリタイアメントファンドが高配当株に偏ることで問題が起きることもあります。
豆知識として、1960年代からの研究によれば、高配当株は過去にわたっても長期的には市場全体のリターンを上回るパフォーマンスを示しているとのことです。しかし、こうしたパフォーマンスを享受するためには、その裏にある数字をしっかり見ていく必要がありますよね。
結局のところ、投資は数字の裏にあるストーリーや持続可能性を理解することに尽きます。リスクを理解し、賢い選択をして、次の四半期配当を楽しみにするために、基礎をしっかり固めていきたいですね!
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