🧠 概要:
概要
この記事は、香りジャーナリストでアロマ調香師の山下真由氏が、自分の在り方に違和感を感じた時におすすめする香り「ローズゼラニウム」を紹介しています。この記事では、ローズゼラニウムが心と体に与える影響や香りの特徴、香りを楽しむ際の注意点、日常での取り入れ方について詳しく説明されています。特に、香りを使うことで心を落ち着かせ、自分を受け入れる助けになることが強調されています。
要約
-
主題: 「自分の在り方」に違和感を感じた時の香りとして、ローズゼラニウムを提案。
-
香りの効果:
- やさしい甘さと爽快感で、心を整える効果がある。
- ホルモンバランスや心身の揺らぎに寄り添う。
-
香りの成分:
- ゲラニオール、シトロネロールが含まれ、古くから女性のゆらぎを支えてきた。
-
香りの個性要因:
- 収穫のタイミング、抽出部位、蒸留条件、育成環境が影響。
-
ゼラニウムの特徴:
- アフリカ原産の多年草で、柔らかさと強さを併せ持っている。
-
安全に使うための注意点:
- 妊娠中や乳幼児がいる場合は使用を控える必要がある。
- 原液を肌につけたり、内服することは避けるべき。
-
香りの取り入れ方:
- ボディオイルやバスオイルとしての使用法が紹介されている。
- 他の香りとのブレンドも楽しめる。
- 結論: 香りは心のヒントを与えてくれる存在であり、特にローズゼラニウムを通じて自分自身を受け入れる手助けになる。
忙しさの合間にふと立ち止まったとき、そんな風に感じること、ありませんか?
私自身も、月のリズムや気圧の変化、年齢による体のゆらぎなどに、少なからず心が揺さぶられることがあります。そんなときに、そっと手に取る香りがあります。
それが、ローズゼラニウム。
やさしい甘さと、すっきりとしたグリーンの爽快さ。
その香りに包まれていると、「ああ、いまの自分で大丈夫」と、心が静かに整っていくのを感じます。
なぜ、「揺らぎやすい時」におすすめなのか?
ローズゼラニウムには、ゲラニオールやシトロネロールという芳香成分が豊富に含まれています。
これらは古くから、香りによる「女性のゆらぎ」に寄り添う精油として、愛用されてきた成分でもあります。
ホルモンバランスの変化、季節の変わり目、ライフステージの移行期。
心と体の“ちょっとしたズレ”に気づいたとき、この香りが静かに背中を支えてくれるような存在になってくれるのです。
ゼラニウムのお花。でも、香りが抽出できるのは実は葉の部分です
同じ「ゼラニウム」でも、香りが違うのはなぜ?
実は、ゼラニウム精油にはさまざまな種類や香りの個性があります。
それは、いくつかの要因によって変化するためです。
▷ 1収穫のタイミング
ゼラニウムは、開花の少し前が香りのピークと言われています。
その絶妙なタイミングを逃すと、香りのニュアンスも変わってしまいます。
▷ 2抽出される部位
基本的には「葉」から抽出されますが、茎や花の混ざり具合でも、香り立ちは微妙に変化します。
▷ 3蒸留方法と条件
温度、圧力、水の冷却具合など、抽出過程の細かな条件の違いが、香りに個性を生み出します。
▷ 4植物が育った環境
日当たり、土壌、気候、水分量…
育った土地によって、植物が発する芳香成分のバランスが変わるのです。
「ゼラニウム」って、どんな植物?
ローズゼラニウムの本名は、ペラルゴニウム。
もともと「ゼラニウム」と「ペラルゴニウム」は同じ仲間として扱われていましたが、後に分類が分かれました。
とはいえ、現在でも“ゼラニウム精油”という名前で親しまれています。
そして、実は学名や商品名はメーカーによって表記が異なることも多いのです。
「ローズゼラニウム」「ゼラニウム・ブルボン」「ゼラニウム・エジプト」など、いろいろな名前がありますが、同じ学名でも香りが異なることがあるという点も、面白いところですね。
ゼラニウムの香りは意外と強いので、少量でしっかり香ります♪
ゼラニウムのストーリーと、生き方
アフリカ原産の多年草であるゼラニウム。
葉には小さな腺毛があり、そこから香り成分が分泌されます。
・若い頃は草のように柔らかく、年を重ねると茎が木質化していく・日光が好きだけど、真夏の直射日光や寒さはちょっと苦手
・虫には強いけれど、湿気や根詰まりには弱い
こうした特性に、私はいつも少し親しみを感じます。
「完璧じゃないけど、芯がある」。そんな印象の植物です。
そしてこの植物は、中世ヨーロッパでは「魔除け」として玄関先に植えられ、
フランスのアルザス地方では、今でもゼラニウムで家々を彩る祭りが続いています。
長く人々に愛されてきた香りには、理由があるのだと感じます。
香りを楽しむときに、知っておきたいこと
ローズゼラニウムに含まれるゲラニオールやシトロネロールは、香料として多くの製品にも使われています。
その一方で、精油として使う場合にはいくつかの注意点もあります。
-
妊娠中の方は避けるのが安心
-
とくに乳幼児のいる場面では使用を控えましょう
-
原液を肌につけるのはNG
-
精油の内服もNG
-
芳香浴は、時間を決めて楽しむのが◎
香りは味方。だからこそ、安全に楽しむことが第一歩だと思っています。
ゼラニウムは香りがローズに似ていることから「ローズゼラニウム」ともよばれます
日常に香りを取り入れる、かんたんレシピ
▷ ボディオイル
植物油(例:ホホバオイル 10ml)に精油2滴をよく混ぜるだけ。お風呂上がりに、手首やデコルテに。
▷ バスオイル
合成乳化剤(15〜20ml)に精油5滴を混ぜて、湯船にそっと。香りと湯気に包まれるバスタイムに。
※重曹や塩は、精油を分散させにくいので注意しましょう。
ブレンドでもっと楽しむ
ローズゼラニウムは、他の香りとの相性も抜群です。
**シトラス系(ライム・グレープフルーツ)やグリーン系(ユーカリ・ミント)**と合わせると、
明るさと落ち着きを両立したバランスのよい香りに。
香りの強さがあるので、ゼラニウムは控えめに使うのがコツです。
たとえば、ライム5:ゼラニウム1 くらいから試してみるのがおすすめです。
「自分の揺らぎ、自分の在り方への違和感に、 どう向き合えばいいんだろう?」
そんなふうに感じたとき、香りはとてもやさしいヒントをくれます。
ローズゼラニウム精油の香り、
気になった方は、ぜひこちらからご覧くださいね!
Views: 0