ざっくり内容:
2025年は日本の第二次世界大戦敗戦から80年目にあたります。この節目を迎え、絵本を通じて平和と戦争について考える特別展が、7月26日から10月26日まで練馬区のちひろ美術館・東京で開催されます。「戦後80年 ちひろと世界の絵本画家たち 絵本でつなぐ へいわ」というテーマのもと、いわさきちひろの作品約50点に加え、日本や世界の絵本画家たちの約80点が展示されます。
いわさきちひろは1918年生まれで、戦争を体験した彼女を含む多くの画家たちは、平和への願いを絵本に込めてきました。子どもたちには幸せを、二度と戦争を繰り返さないという願いを、美しいイラストを通して伝えてきたのです。本展では、ちひろを始め、茂田井武や赤羽末吉などの日本の絵本画家に加え、欧米、アジア、南米、アフリカのアーティストの作品も展示されます。
特に、平和について考えるヒントが絵本に豊富に含まれています。ちひろが手がけた『わたしがちいさかったときに』や『戦火のなかの子どもたち』は、戦争の悲劇や子どもたちの無邪気さを伝える重要な作品です。これらの絵本の原画と共に、約150冊の関連絵本も紹介され、観る人々に深いメッセージを届けます。
この展覧会は、今日の国際情勢や戦争、紛争が続く社会の中で、平和について考える大切な機会となるでしょう。普通の生活の中で「平和」を意識するきっかけを、絵本を通じて得られることを目指しています。
開催概要
- 展覧会名: 戦後80年 ちひろと世界の絵本画家たち 絵本でつなぐ へいわ
- 会期: 2025年7月26日(土)〜10月26日(日)
- 会場: ちひろ美術館・東京
- 開館時間: 10:00〜17:00(入館は16:30まで)、月曜休館(祝日の場合は開館)
- 入場料: 大人1,200円、65歳以上・大学生900円
この展覧会は、絵本を通じて平和の大切さを再認識する貴重な機会です。
編集部の見解:
この記事で紹介されている展覧会は、平和と戦争について考える絶好の機会ですね。この展覧会が行われる2025年は、日本の第二次世界大戦敗戦から80年目ということで、歴史的な意味合いも深いです。
いわさきちひろの作品に触れることで、戦争の悲惨さや子どもたちへの愛情をより強く感じられると思います。特に「わたしがちいさかったときに」のような作品は、被爆の実体験をもとにした絵本であり、絵本が持つメッセージの力を感じさせてくれます。絵本というと、子ども向けの気軽な媒体というイメージがありますが、実はその背後には深いストーリーやメッセージが潜んでいることが多いです。
また、日本だけでなく、世界中の絵本画家の作品が集まるとのことで、多様な視点からの平和のメッセージに触れることができるのも魅力的です。戦争や紛争が続く現状において、特に若い世代が平和をどう捉えるかを育む場となるでしょう。
豆知識ですが、いわさきちひろは絵本だけでなく、子どもたちに対しても非常に優しい視点を持っていた人物です。彼女の作品は、しばしば親子の絆や自然の美しさを描いており、それが戦争の悲劇とは対照的な温かさを持っています。
この展覧会を通じて、多くの人が「平和」について考えるきっかけを得られるといいですね。心理的な距離がある戦争というテーマを身近に感じられるのは、まさに絵本のもつ力ではないでしょうか。寛容さや共感を育むためにも、ぜひ多くの人に足を運んでほしいです。
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キーワード: 平和
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