




記事タイトル: RTX 5090をAI処理向けに魔改造する中国業者の存在が明るみに、禁輸品のはずのRTX 5090を大量入手しGPUを取り出して専用ボードに移植
公開日: 2025年07月28日 12時30分
2025年、アメリカの輸出規制により中国での高性能半導体の入手が困難な中、驚くべき事実が浮かび上がりました。中国の業者が、NVIDIAの最新グラフィックボード「GeForce RTX 5090」をAI処理向けに魔改造していることが発覚しました。
この改造プロセスを示す映像が、動画サイトBilibiliに投稿され、RTX 5090からGPUダイを取り出し、カスタム基板に移植する様子が詳細に映し出されています。
背景情報
アメリカの輸出規制は、中国の技術企業にとって大きな障壁となっており、特にAI関連の半導体が求められています。その中で、GeForce RTX 5090のような禁輸品が不正に流通し、商業目的で再加工されているというのは、技術的にも倫理的にも重大な問題です。
改造のプロセス
記事では、以下のように改造が進められる様子が紹介されています。
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入手と確認: 中国市場で販売されたGeForce RTX 5090搭載ボードを大量に取得。これらは性能制限のないフルバージョンであることが確認されています。
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分解作業: ボードがテストを経て、分解されGPUダイが取り出されます。この工程は慎重に行われ、検査を通過した個体のみが改造に進みます。
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移植作業: 取り出されたGPUダイは専用の基板に移植されます。この段階では高精密な機械が使用され、品質チェックも厳格に行われます。
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完成検査と製品化: 魔改造が完了したボードは、製品テストを経て「Ready For A.I」として市場に出荷されます。
新しいデザインのメリット
改造されたGeForce RTX 5090は、2スロットに収まる薄さと外排気設計を特徴とします。これにより、多数のグラフィックボードを同時に搭載し、AI処理を並列で行うことが可能になります。一般的な内排気式に比べ、ケース内の熱管理を効率的に行えるため、AIワークフローに最適化されています。
このように、中国でのRTX 5090の改造は、単に技術的な挑戦だけでなく、国際的な貿易および輸出規制の観点からも重要な議論を呼び起こす出来事となっています。
🧠 編集部より:
この記事は、中国でのNVIDIA RTX 5090グラフィックボードの改造に関する話題を取り上げており、特にAI処理向けに特化した改造が行われていることについて詳しく説明しています。ここでは、その背景や関連情報について補足します。
補足説明
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輸出規制の影響: アメリカは、特に中国向けにAI関連の先進的な半導体の輸出を制限しています。これにより、中国の企業は必要なハードウェアを入手するのが難しくなっています。しかし、こうした規制にも関わらず、RTX 5090の入手が可能な状況が報告されています。
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RTX 5090の技術的特徴: RTX 5090は、NVIDIAのフラッグシップGPUであり、高速なAI処理やグラフィックス処理が可能です。この性能を活かして、改造業者はAI向けに特化したボードを製作しています。
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改造プロセス: 改造プロセスは非常に手順が多く、徹底した検査を受けたボードだけが改造に進むことができるようです。GPUダイの取り出しから新しい基板への取り付けまで、非常に精密な作業が要求されます。
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外排気構造のメリット: 一般的な高性能グラフィックボードは、内部に熱を排出する設計が多いですが、この改造ボードは外部に熱を排出します。これにより、複数のGPUを搭載したシステムでの効率的な冷却が可能になるため、AIワークロードに最適です。
背景や豆知識
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AI市場の拡大: 近年、AI技術の発展により、データセンターやクラウドコンピューティングの需要が急増しています。このため、効率的な処理能力を持つGPUがますます重宝されるようになっています。
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NVIDIAの市場戦略: NVIDIAは、GeForceシリーズをゲーム向けとして位置付けていますが、同時にAIやデータセンター市場向けのA100やH100シリーズも展開しています。これにより、様々なニーズに応じた製品ラインナップを持っています。
関係するページへのリンク
この記事を通じて、技術の進化がどのように各国の政策によって影響を受け、またそれに対処するための試行錯誤が行われているかが見えてきます。
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キーワード:魔改造
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