🧠 概要:
概要
この記事は、内向型の人々がキャリアを見つめ直し、自分自身の「資」を育てる重要性について書かれています。内向型の特徴や働き方によるキャリアの空虚感を訴える声に対して、著者は「5つの資」というフレームワークを提案し、具体的な行動を促しています。特に、認知のバイアスに対する注意も重要視されています。
要約の箇条書き
- 内向型の会社員は、自身のキャリアについて「何も残っていない」と感じることが多い。
- 青田努の著書『図解「いいキャリア」の育て方』に基づき、キャリアを形成する「5つの資」を紹介:
- 資格(挑戦権)
- 資源(時間・体力・頭の働き)
- 資質(性格・特性)
- 資本(強み・専門性・人脈)
- 資産(信頼・貢献・思い出)
- 内向型の人は、自分の「やりたいこと」を見つけるために行動することが重要。
- 資源(時間・体力)は年齢と共に減少し、若いうちの経験が将来の選択肢を広げる。
- ブラックな職場環境では「資格」と「資源」だけが消費され、成長が見込めない。
- 認知バイアスに注意し、自分の判断が何に影響されているかを客観的に評価することが必要。
- 4つの「資」状況を自己評価し、関心の幅を広げることがキャリア形成に繋がる。
- コーチングセッションを通じて内向型の人たちの自己理解を深める機会も提供。
「気づいたときには手遅れだった」
「毎日ちゃんと働いているのに、将来の自分が見えない」
これは、私のコーチングに訪れる内向型の会社員の方々が、口を揃えて話す言葉です。
責任感があり、人間関係に気を使いながらも、日々の業務を丁寧にこなす。
そんなあなたほど、ふとした瞬間に“空っぽな自分”に気づいてしまうのです。
そこで今回は、青田努さんの著書『図解「いいキャリア」の育て方』を参考に、今後のキャリアを考える上で押さえておきたい“5つの資”というフレームワークをご紹介します。
5つの「資」から、自分のキャリアを見つめ直す
「キャリアってどうやって考えればいいの?」という問いに対し、青田さんはこう答えています。
「キャリアとは、5つの資(し)をどうバランスよく育てていくかで決まる」
その5つとは:
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資格(挑戦権)
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資源(時間・体力・頭の働き)
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資質(性格・特性)
-
資本(強み・専門性・人脈)
-
資産(信頼・貢献・思い出)
このフレームに沿ってキャリアを見つめることで、自分に足りないものや、これから育てていくべきことが見えてきます。
資格──「やりたいこと」への挑戦権を手にするには
「今の仕事が合ってるか分からない」「やりたいことが分からない」
このような声は、内向型の人からよく聞きます。
でも、それはあなただけの問題ではなく、関心の幅が狭いことが原因かもしれません。
本書では、「やりたいことが見つからないなら、まず動いてみること」と語られています。
たとえば:
-
普段読まないジャンルの本を手に取る
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興味のなかったセミナーに参加してみる
-
転職サイトを眺めてみる
行動の結果、「自分には合わなかった」と気づくのも、立派な学びです。
内向的なあなたにとって、無理のない範囲で経験値を増やしていくことが、「挑戦の土台=資格」になります。
資源──「時間・体力・頭の働き」は有限である
ここで重要なのが、資源は年齢と共に確実に減っていくという事実です。
特に、
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体力(20代後半から衰えを感じ始める)
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新しいことを吸収する力(25歳前後がピーク)
これは、多くの研究でも明らかになっていることです。
つまり、若いうちにどんな経験を積むかで、未来の選択肢が大きく変わるということ。
逆に言えば、今「ただ目の前の仕事をこなすだけ」で終わってしまっていると、気づいた頃には資源が枯渇しているかもしれません。
「資格」と「資源」が削られ続ける働き方をしていないか?
あなたがもし、今ブラックな職場環境にいるなら、ここで立ち止まって考えてみてください。
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毎日残業、土日も疲れが取れない
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成長実感がないまま、ただ時間が過ぎていく
-
将来に活かせるスキルや人脈が得られていない
このような状態が続くと、「資格」と「資源」だけが消費され、「資本」や「資産」が育たないキャリアになってしまいます。
そのまま時間が経てば、年齢だけ重ね、挑戦権も体力も失い、何も残っていない──そんな未来が現実になってしまうのです。
判断力を磨く──認知バイアスに注意せよ
本書では、意思決定を誤らないためのポイントとして、認知バイアスへの注意を促しています。
たとえば…
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サンクコスト効果:「これまで費やした時間がもったいない」とズルズル続ける
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損失回避性:「年収が下がるのが怖い」と転職を見送ってしまう
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ハロー効果:「あの人がいる会社だから良い会社なはず」と過信する
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バンドワゴン効果:「みんながやってるから」と自分に合わない道を選ぶ
これらの思考は、本当の自分にとっての“良いキャリア”からズレる原因になります。
内向型の人ほど、情報を丁寧に処理する傾向があるからこそ、「自分の判断は何に影響されているか?」を客観的に見つめる力が必要です。
まとめ:今、自分に問いかけてみよう
あなたのキャリアは、今どんな「資」の状態にありますか?
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挑戦したいこと(資格)はあるか
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使える時間や体力(資源)はどれだけあるか
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自分の特性や強み(資質・資本)を活かせているか
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信頼や貢献といった(資産)につながる働き方ができているか
今はまだ分からなくても大丈夫。
大切なのは「考え始めること」、そして「関心を広げること」です。
新しい経験が、新しい自分を連れてきてくれる。
そう信じて、まずは小さな一歩を踏み出してみましょう。
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