2022年発売ノートPCでゲーム制作!LLM「GLM-4.5 Air」と「MLX」を活用
日時: 2025年7月31日 20:00
カテゴリー: ソフトウェア
システムエンジニアのサイモン・ウィリソン氏が、2022年に発売されたノートPCを使用して、大規模言語モデル(LLM)を活用し、名作「スペースインベーダー」を作成したことを報告しました。ウィリソン氏は、このプロジェクトが「ノートPCで実行できたことに驚きを感じた」と述べています。
ウィリソン氏が選んだのは、M2チップを搭載したMacBook Proで、これは OpenAI のチャットボット「ChatGPT」が一般公開された時期に同じ年にリリースされたものです。当時は、ノートPCでAIをローカル実行することが考えられてもいなかったため、その技術の進歩は感慨深いものです。
使用したモデルは2025年に登場した「GLM-4.5 Air」と、Appleシリコンで機械学習を行うためのフレームワーク「MLX」です。実際にウィリソン氏は、MLX向けに開発された44GBの3ビット量子化版GLM-4.5 Airを利用して、ゲーム制作に取り組みました。
ウィリソン氏は、「スペースインベーダーを実装するHTMLとJavaScriptのページを作成してください」というプロンプトをAIに入力しました。AIはそのリクエストに基づいて、ゲームの機能を詳細に考案し、HTMLとJavaScriptを用いたゲームを作り上げました。
作成されたゲームの詳細は、以下のリンクから確認できます。
ゲームの完成形
ウィリソン氏の言う通り、完成した「スペースインベーダー」は以下の動画で確認できます。
ウィリソン氏は、モデルが使用したRAMがピークで約48GBに達したことを報告し、他の作業のために残りの16GBを確保したと述べています。彼は、ゲームが一度動き出すと速度は非常に良好であると強調しました。また、2025年にリリースされたモデルはコーディングに特化しており、これらのモデルの優秀さにも言及しました。
ウィリソン氏は、「2年前、同じノートPCでこれほど高品質なモデルを動かすことができるとは想像もしていなかった」と、技術の進化に感慨を深くしています。
このニュースは、AI技術がノートPCでの実行能力を向上させ、個人のクリエイティビティを発揮する手助けをしていることを示しています。今後もこういった事例が増えることでしょう。
🧠 編集部より:
この記事では、システムエンジニアのサイモン・ウィリソン氏が、2022年発売のノートPCを使って大規模言語モデル(LLM)「GLM-4.5 Air」と「MLX」を利用して「スペースインベーダー」を作成したことについて報告しています。この内容に関連するいくつかのポイントを補足します。
大規模言語モデル(LLM)
大規模言語モデル(LLM)は、膨大なテキストデータをもとに訓練された機械学習モデルであり、自然言語処理において様々なタスクを実行する能力があります。GLM-4.5 Airは、特にコーディングタスクに強いモデルとして設計されており、ユーザーからのプロンプトに基づいてプログラムを書くことが可能です。
MLXフレームワーク
MLXは、Appleシリコン上で機械学習モデルをトレーニングおよびデプロイするためのフレームワークで、ハードウェアの最適化がなされています。これによって、ノートPCであっても効率的にモデルを動かすことができるのです。
ゲームの実装過程
ウィリソン氏が行ったのは、AIに「スペースインベーダー」を作成するように指示したことです。AIは要件に従ってゲームの機能を考案し、最終的にHTMLとJavaScriptによるプログラムを生成しました。生成されたコードの結果はGitHubで公開されており、誰でも閲覧・実行することが可能です(GitHub – space_invaders.txt)。
背景・豆知識
この記事の背景には、AI技術の進化とその普及があります。2022年はOpenAIのChatGPTが一般公開された年でもあり、AI技術に対する関心が急速に高まった時期です。今や、適切なハードウェアとソフトウェアがあれば、個人のノートPCでも高度なAI技術を利用できるようになりました。
このような進歩は、プログラミング教育やゲーム開発における新しいアプローチをもたらす可能性があります。さらに、LLMは今後も進化することが予想され、より多くのツールが利用可能になるでしょう。
参考リンク
この記事を通じて、ノートPCでのAI活用の可能性を感じていただければ幸いです。
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キーワード: スペースインベーダー
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