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アメリカのコロンビア大学などの研究チームが、「一方向に移動するときだけ質量を持つ粒子」、セミディラックフェルミオンを発見しました。これは、北へ進むと質量ゼロになり、東や西に曲がると質量が現れるという驚くべき性質です。この粒子は理論的に16年前に予測され、初めて固体材料で確認されました。
研究では、ジルコニウム、シリコン、硫黄からなる半金属ZrSiSの特性を利用。極限の冷却と超高磁場の中で、電子が異常な量子効果を示し、質量が消失する様子が観測されました。セミディラックフェルミオンの特性は新たな応用技術の可能性を示唆しています。
詳細は2024年12月5日付の『Physical Review X』に掲載予定です。
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この記事のポイントを以下の3つにまとめました!✨
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一方向に移動するときだけ質量を持つ粒子の発見 🌀
コロンビア大学の研究チームが、質量が方向によって変わる「セミディラックフェルミオン」という新しい粒子を発見しました。北へ進むと質量ゼロ、90度曲がると質量が生じるという特異な性質を持っています。 -
新しい応用の可能性 ⚡
研究者たちは、この粒子の特性を理解することで、バッテリーやセンサーなど新しい技術への応用が期待されるとしています。量子物理の新境地を開く可能性が秘められています。 - 実験条件と観測結果 🔬
ZrSiSという結晶を極限まで冷却し、特定の条件下で電子の動きを観察しました。特に、電子が交差点で質量を持つ状態に戻る様子を確認し、理論的に予測されていたセミディラックフェルミオンの存在を実証しました。
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※以下、出典元
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