HoYoverseは、5月17日に「崩壊:スターレイル」の2周年記念コンサートを映画館で特別上映する「2025スターレイルLIVE上映会」を実施した。本上映会は5月3日に中国・上海で開催されたライブコンサート「2025スターレイルLIVE」の映像を、映画館で楽しむことができる上映会だ。この上映会の映像は「崩壊:スターレイル」公式YouTubeチャンネルで既に配信されている内容と同じものになっている。
また、「プレミアム上映会場」とされている池袋HUMAXシネマズ(東京)、なんばパークスシネマ(大阪)の2拠点では、入場者特典として記念ポスターと記念チケットのほかに、ペンライトやアクリルスタンドなどのイベントグッズがプレゼントとして配布されていた。
取材にあたって映画館ということもあり録音や撮影はできず、上映会の最後のみ撮影可能なタイミングの写真とグッズ写真、これに加えてコンサート映像のスクショを交えながら会場の様子を感想ベースでお届けしていきたい。
【「スターレイルLIVE2025」公式録画完全版】
映画館で記念ライブの2周目を楽しめるという贅沢!
プレミアム上映会場では最初に触れた通り、入場者特典として特製のペンライトがプレゼントされる。上映中は来場者が映像に合わせて、プレゼントされたペンライトを自由に振ることができた。形式としては“応援上映”に近いというわけなのだが、訓練された会場のナナシビトたちは、基本的に声を上げることもなく、スクリーンのライブ映像に集中している様子だった。
会場には上映30分前から入場できるが、筆者が取材に訪れたおよそ1時間近く前から既に人だかりができていた。お目当ての特典を受け取り、ロビーの付近で友人同士グッズを確認していたり、持参してきた推しぬいと写真を撮影していたり、2周年を迎えた「崩壊:スターレイル」の盛況ぶりが感じられた。
上映会が始まると、パムの車掌アナウンスが場内に鳴り響く。短いながら、今回のオフライン上映会のために録り下ろしたと思われるボイスになっていた。最初の楽曲「スターレイル」が始まると、楽曲に合わせてペンライトの光が次々と揺れ始める。既に場内の空気は出来上がっていて、ナナシビトたちの一体感を感じ取れる。
楽曲はそのままヘルタをモチーフとした「宇宙天才伝説」へ。楽団の指揮者が途中で、ライブスクリーンに映ったマダム・ヘルタから指揮者のクビ宣告を受けて、その後の指揮をマダム・ヘルタがそのまま引き継ぐユニークな演出だ。映画館の音響効果もあり、強制連行されていく指揮者の悲鳴も余計に響く。ちょっと面白い。
次の楽曲は乱破のキャラクターPVで採用されていたReolさんによる「不乱不和」だ。ペンライトの色が赤に染まっていく。やはり映画館の音響だとかなり迫力がある。ただ、演出効果の関係で場内スクリーンが激しく点滅していたため、人によっては少々刺激が強かったかもしれない。その後はアルジェンティ、ブートヒル楽曲へ続き、カフカの「ドラマティック・アイロニー」だ。ペンライトには紫と赤を同時点灯するモードがあり、これを使う来場者が多かった。
「ドラマティック・アイロニー」は、パッヘルベルの「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調」(カノン)から始まり、ヴィヴァルディの「四季」より「冬」へと繋がるクラシック音楽アレンジ。カフカのトレードマークになっている蜘蛛をイメージするかのように、ライブ会場はレーザー光で蜘蛛の巣が演出されるというものだが、こちらも中々に見応えがある。
その後はピノコニー編を中心とした楽曲が続き、「WHITE NIGHT」、「翼の生えた希望」では、まるでミュージシャンのコンサートをライブビューイングしているかのような臨場感があった。「不乱不和」もそうだが、ボーカル楽曲を映画館の設備越しで見聞していると、プレーヤーとしては「いつかは生で聴きたいなぁ……」と、思っていたり。いつか日本でも「スターレイルLIVE」のコンサートを実施してくれたりはしないだろうか。
このコンサートでは、公式の同人特別番組「HoYoFair 2024」で配信され、ファンの間でカルト的な人気を誇る楽曲「Dr.レイシオの形而上学的入浴理論」も披露された。楽曲の最後に映る爆発オチと共にやり切った表情のレイシオの姿には、思わず場内に笑いが起きていた。
やがて仙舟・羅浮編、オンパロス編へと楽曲は続き、終盤ではヤリーロ-VIのボスバトルで流れる「野火」、スターレイルのメインテーマ「星間旅行」、アンコールに「旅に出よう」と来る。ライブ映像は2時間20分近くあったにも関わらず、ほとんどの来場者が自席を立つことなく、最後まで映像を視聴しているようだった。
シネマティックならではの醍醐味を感じたプレミアム上映会
筆者はYouTubeにて公開中の本ライブ映像を先に視聴していたのだが、視聴環境次第で体験が大きく変わるという、シネマティックならではの醍醐味をまざまざと実感させられた。特に映画館の音響ではライブ映像の観客の声をかなり鮮明に拾う。映像での歓声や話し声など、まるで来場者たちが本当に応援上映的なリアクションを取っているのかと勘違いしたほどで、ここは自宅でライブ視聴したときに全くわからなかった部分である。
また、映画館のスクリーンで映像を映し出している関係なのか、映像のフレームレートも映画に準拠した24FPSに落としている気がする。YouTubeで配信されているライブ映像のように、キャストのぬるりとした動きはなくなっていたものの、一方で長時間見続けやすいように感じられた。
上映会は既にライブ映像を視聴したユーザーも、十分楽しめるクオリティだったのは事実だ。来年も似たような機会があれば、ぜひまた映画館で視聴したいものだが、そのときは逆に初見で見てみたいという気持ちもある。また、次回は上映期間にもう少し猶予があっても良いのではないだろうかとも思う。ともあれ、いちプレーヤーとしては、物語が佳境を迎えるオンパロス編の次回ストーリーと、7月の「Fate」コラボが楽しみなところだ。
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🧠 編集部の感想:
「崩壊:スターレイル」LIVE2025のプレミアム上映会は、音響や映像の迫力を映画館で体感できる貴重な体験でした。ファン同士の一体感を感じられる“応援上映”形式も新鮮で、参加者が楽しむ姿が印象的でした。これからもこのようなイベントが続くことを期待したいです。
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