就寝前のセックスや自慰行為が睡眠の質を向上させる:新たな研究結果
2025年6月22日、オーストラリアの研究チームが、就寝前のセックスや自慰行為が客観的な睡眠の質を改善することを示した新たな研究結果を発表しました。これまでの研究は主に主観的な報告に頼っていましたが、今回の調査は詳細なデータに基づいています。
研究の背景
セントラルクイーンズランド大学で睡眠について研究しているミシェル・ラステラ博士は、「セックスの後にすぐ寝る人が多いが、なぜ他の人は眠れないのか」と問いかけられることが多いと述べています。この疑問を解明するために、ラステラ博士とそのチームは、性的活動が睡眠に与える影響を検討しました。
研究の方法
参加者は南オーストラリア州に住む、性的に活発な異性愛者のカップル7組(計14人)で、平均年齢は約26歳。彼らは合計11日間、3つの異なる夜の条件(性行為なし、自慰行為あり、セックスあり)で追跡調査を受け、睡眠ポリグラフ装置を装着して睡眠の質を測定しました。
注目すべき成果
- 性行為をした夜は、入眠後の覚醒時間が平均7分短く、睡眠効率は93.4%と高かったのに対し、何も行わなかった夜は91.5%でした。
- 自慰行為をした場合でも睡眠効率は93.2%と良好でしたが、主観的報告では顕著な違いは見られませんでした。
- 性行為後の活動を通じて、参加者は翌日のモチベーションも高いと感じていたとのことです。
ホルモンの影響
ラステラ博士は、オーガズムによるホルモン変化が睡眠の質に寄与している可能性があると指摘しています。オキシトシンやプロラクチンが分泌され、ストレスホルモンであるコルチゾールが減少することで、安らかな睡眠が促されるとのこと。
今後の研究
ただし、サンプル数が14人と少なく、参加者が主に健康な異性愛者に偏っていたため、ラステラ氏はより多くの人々を対象にしたさらなる研究が必要だと強調しています。今回の結果は、セックスや自慰行為が睡眠に与える客観的な改善を初めて示した重要な一歩です。
この研究は、就寝前の性行為が質の高い睡眠をもたらす可能性を示唆しており、今後の健康的な生活習慣についての議論を促す結果となるでしょう。
🧠 編集部より:
記事では、就寝前のセックスや自慰行為が睡眠の質を向上させる可能性についての研究結果が紹介されています。以下に補足情報を提供します。
補足説明
オーストラリアのセントラルクイーンズランド大学のミシェル・ラステラ博士率いる研究チームは、セックスや自慰行為が睡眠の質に与える影響を客観的に測定しました。これにより、性行為がただの主観的な経験ではないことが明らかにされました。
研究の概要
- 対象: 同居している性的に活発な異性愛者のカップル7組(計14人)
- 方法: 被験者は11日にわたり、性行為を行わない夜、自慰行為をする夜、パートナーとセックスする夜の計3種類の夜に分かれ、睡眠ポリグラフ装置を装着して就寝しました。
- 結果: 性行為や自慰行為を行った夜は、睡眠効率が高く、入眠後の覚醒時間が短かったと報告されています。
背景や豆知識
-
ホルモンの影響: オーガズムに伴うホルモン(オキシトシンやプロラクチン)は、リラックスを助け、ストレスホルモンであるコルチゾールを低下させることが知られています。これが安らかな睡眠に寄与していると考えられています。
- 文化的視点: セックスが睡眠に与える影響に関する研究は、近年注目されており、男女の睡眠パターンや心理的要因を理解するための重要な手掛かりを提供しています。
関連リンク
この研究は、睡眠と性的活動の関連性を深く理解するための第一歩となるでしょう。今後の大規模な研究に期待が寄せられています。
-
キーワード
睡眠の質
※以下、出典元
▶ 元記事を読む
Views: 0