🔸 ざっくり内容:
小規模事業者の経営に必要な数字とは?
こんにちは、がわちです。私は経営相談や創業相談を行っており、ここでは小規模事業者の社長が知っておくべき情報をお伝えします。特に、最近認定を受けたDATA Saberの知見を活かし、難解なデータをわかりやすく伝えていきます。目指すのは「データで人の意思決定を支える」生き方です。
社長が注目すべき数字
決算後の「決算書」は重要ですが、経営の未来を考えるためには、他の数字も理解しておく必要があります。その中でも特に「未来の意思決定を支える数字」に注目することが大切です。
会計の種類
会計には制度会計と管理会計の2種類があります。
- 制度会計:過去の財務状況を正確に報告するための帳簿
- 管理会計:未来の経営判断を助けるための道具
この2つを意識することで、数字の見え方が大きく変わります。
資金繰り表の重要性
資金繰り表は、未来の資金の流れを予測・管理するためのツールで、特に管理会計的な視点から活用することが重要です。多くの小規模事業者が制度会計の延長で資金繰りを見ているため、より効果的に利用することで経営判断の精度が向上します。
ざっくりとした作成からスタート
忙しい社長にこそ、まずは「ざっくりとした資金繰り表」を作成し、そこから季節要因や目標値を追記していく方法をお勧めします。この段階的に整えるアプローチが有効です。
作成手順
- 決算書を用意する。
- 売上や費用などを12か月で按分する(減価償却費は除外)。
資金の出入りを明確にし、資金繰り表を作成します。これにより、資金の不足状況が一目でわかります。
資金繰りの「見える化」
資金繰り表で期首と期末の現預金の差を確認することで、今後の資金不足の可能性を把握できます。この情報は、経営判断を行う際に非常に重要です。
次回予告
次回は、資金繰り表を基に「季節要因の影響調整」や「改善すべき目標値の設定方法」をご紹介します。
このように、経営における数字の理解と活用は、未来の成功に繋がりますので、しっかりと意識して取り組んでいきましょう。
🧠 編集部の見解:
私も「小規模事業者の社長さんに知ってもらえると嬉しい」と感じるポイントがたくさんあります!特に、経営において「数字の見える化」は本当に重要です。決算書が過去の報告に留まる一方で、未来を見据えるための管理会計の必要性が強調されていますね。
実際、私の友人のカフェオーナーも、資金繰り表を使い始めてから経営判断が変わったと話していました。以前は目の前の売上に追われていたけれど、今は「いつ、どれくらいの資金が必要か」を見える化することで、少しずつ余裕が生まれたそうです。
また、資金繰りが厳しい時期でも、予定している支出を把握することで、無駄を減らす工夫ができるんですよね。これは特に、今の不透明な経済環境において小規模事業者にとって心強い武器になると思います。
豆知識として、資金繰り表を作成する際には、過去のデータを元に自分なりのトレンド分析を加えると良い結果が出ることが多いです。これにより、季節的な変動だけでなく、特定のキャンペーンやイベントが影響するタイミングも予測しやすくなります。
このように段階的に整えていくアプローチは、多くの工程を一気に進めるよりも実行可能性が高いです。次回の「改善すべき目標値の設定方法」も楽しみですね!
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キーワード: 管理会計
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