ざっくり内容:
舞台『ザ・ヒューマンズ─人間たち』が東京・新国立劇場で開幕前にフォトコールと会見を開催しました。この作品は、エイミー役の山崎静代、ブリジッド役の青山美郷、リチャード役の細川岳、モモ役の稲川実代子、ディアドラ役の増子倭文江、エリック役の平田満、演出の桑原裕子が出演します。
本作は人気劇作家スティーヴン・キャラムによる作品で、感謝祭を祝う一家が集まるニューヨークのチャイナタウンのアパートでの物語。普通の家族の会話の中に、さまざまな不安や葛藤が映し出されるという内容です。特にエイミーは恋人との関係を解消し、家族内でも各々が問題を抱えています。
演出の桑原はこの作品をコメディとホラーの両面から捉え、「客席に安心感を与えないことで観る者に不安をもたらす」と語りました。山崎も、普遍的な家族の姿を描くことで、観客に共感を与えたいと意気込みを述べています。
この舞台は6月29日まで上演され、その後も愛知と大阪での公演が予定されています。観客は、日常の中の人間関係や家族の困難を通じて、より深い共感を感じられることでしょう。
編集部の見解:
舞台『ザ・ヒューマンズ─人間たち』の公開フォトコールに出席されたキャストと演出家の皆さんを見ていると、家族というテーマが改めて深く考えさせられますね。作品は、ニューヨークの一家が抱える現代的な不安や葛藤を描いているとのことですが、まさに「どこの家庭にもさまざまな影がある」と感じます。
例えば、エイミー役の山崎静代さんが演じる弁護士キャリアウーマンは、一見成功しているように見えても、心のなかには傷を抱えている。こうしたキャラクターは、我々が日々直面する現実の一部を映し出しており、観客一人一人が共感できるポイントを提供します。家族の再会の中で見え隠れする問題は、どの家庭でも感じそうなものばかり。これは、私たちが自身の家庭に持つ不安や悩みを改めて認識させ、共感をもたらしますよね。
また、演出家の桑原裕子さんが言っていたように、この作品はコメディとホラーの中間に位置する不安定さが魅力なんですよね。「どっちなんだろう?」と客席がドキドキしながら観る姿、そしてその不安が劇場に漂う様子は、観る側にとっても一種の体験。家族の楽しいはずの再会が実はどこか不穏だったり、反対に危険な笑いが潜んでいるというのは、まさに人間の複雑さを表現しています。
豆知識として、スティーヴン・キャラムはこの作品を書いた際、アメリカの家族が抱える様々な問題(経済的、心理的、世代間のギャップなど)を意識していたそう。舞台が上演される東京や他の地域においても、それぞれの文化や家庭に照らし合わせると、より深い理解が生まれるかもしれません。
個人的には、家族の形ぞれぞれの背景や葛藤が描かれることで、観客同士でも親密感が生まれるのではないかと期待しています。この舞台がどのように受け止められるのか、非常に楽しみです!
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キーワード: 家族
この舞台は、家族が集まって楽しい時間を過ごす中で抱える不安や葛藤を描いており、家族の絆がテーマになっています。
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