🧠 概要:
記事概要
この記事では、田原靖識が「好きなことで生きていく」という考えには落とし穴があると述べ、その克服法について考察しています。彼はフリーランスとしての経験を通じて、「好き」と「得意」と「価値提供」の交差点に立つことの重要性を強調し、単に自分の好きなことだけを追求するのではなく、他者に喜ばれる形でその力を発揮する必要があると述べています。最終的には、好きなことを仕事にすることを起点とし、成長と責任感を持って取り組むことが求められます。
要約(箇条書き)
- 「好きなことで生きていく」ことへの期待と現実のギャップ。
- 好きを優先することが本当に自由なのかに疑問を持つ。
- 自分の好きなことが「やりがい搾取」に繋がること。
- 好きなことは「願い」でありながら、「逃げ」ともなりうる。
- 苦手なことに向き合った結果、好きなことの価値が高まった経験。
- 好きなことで生きることはゴールではなくスタート地点。
- ビジネスにおける成功は、好き・得意・価値提供の重なりにある。
- 自分の好きなことを誰かの役に立てることの重要性。
- 好きを責任として扱い、他者のために磨いていく必要性。
- 最終的に、好きが誰かの笑顔につながる働き方が理想。
35歳でフリーランスになってわかった、“好き優先”の意味と間違い、そして働き方
こんにちは、WEBプランナー田原靖識です。
突然ですが、あなたは「好きなことを仕事にしよう」と聞いて、どんな感情になりますか?
「わかる、私もそう思ってる!」とワクワクしますか?
それとも、「好きなことだけじゃ食べていけないでしょ…」と冷静になりますか?
僕はというと…完全に前者でした。
「自分の“好き”で食べていけたら、最高じゃん!」って。
ちょうどその頃、「好きなことで生きていく」というYouTubeの広告が流行していて。
ノマドワーカー、パソコン1台で旅しながら自由に生きる姿がキラキラして見えた時代。
自由な働き方=“好き”で生きること、みたいな感覚があったし、
僕自身もそれにすっかり影響されていました。
でも、そんな僕も今ではこう思っています。
「“好き”だけでは食べていけない。でも、“好き”を無視して働いても、心が死ぬ。」
だからこそ、“好き”の扱い方って、めちゃくちゃ大事なんです。
「好きを優先」は、本当に自由なのか?
35歳で独立した当初。
“好きを仕事に”という言葉にすごく惹かれてました。
・場所に縛られないノマド生活・クライアントに依存しない自分の商品
・サウナやカフェに行ってもOKな時間の自由
…今思えば、「自由=好きなことだけしていい」みたいな、ちょっと都合のいい思い込みがあったかもしれません。
でも、現実は違いました。
最初の頃、僕が“好きだから”と選んだ仕事は、
なぜか心も体もどんどん消耗していったんです。
というのも、好きなことって、好きであるがゆえに「やりがい搾取」されやすいんですよね。
「田原さん、これ得意ですよね?」って、安くても断りづらい。
「楽しそうにやってるんだから、好きなんでしょ?」って、追加料金も言い出せない。
あれ、おかしいな?
好きなことをやっているのに、なんでこんなに疲れてるんだろう…。
好き=自分の“願い”か、“逃げ”か
そんなある日、ふと気づいたことがありました。
好きなことって、「願い」でもあるけど、「逃げ」にもなる。
僕の場合、「制作の仕事は好きだけど、営業は嫌い」って思ってたんです。
でも実は、営業が“嫌い”なんじゃなくて、“怖い”だけだった。
・断られるのが怖い・できませんって言われるのが怖い
・価格を言うのが怖い
その“怖い”を正当化するために、「好きなことだけやりたい」って言ってたんですよね。
本当は、“好き”に逃げ込んでいただけだった。
“好き”の価値を高めるのは、「苦手」と向き合った経験だった
じゃあ、その後どうしたか?というと…
腹をくくって、「営業力」「提案力」「プレゼン力」といった、
自分の苦手な領域と真剣に向き合うようにしました。
そしたら不思議なことが起きたんです。
今まで安請け合いしてた案件が、「田原さんにお願いしたいんです!」と言われて、
単価が3倍、5倍になっていったんですよね。
あのとき、“苦手なことから逃げずに向き合った経験”が、
自分の“好き”の価値を高めてくれたんだと思っています。
“好き”を仕事にすることは、ゴールじゃない
「好きなことで生きていく」という言葉がありますが、
僕はそれを“ゴール”ではなく、“スタート地点”だと感じています。
というのも、好きなことって、自分の原点であり、情熱の源だけど、
それを“誰かのために活かす”ことで初めて価値になるから。
「このサービスで、○○さんの課題を解決したい」
「この提案で、あの人の事業を一緒に伸ばしたい」
そんな風に、“誰かの笑顔”につながったとき、
好きなことが初めて“仕事”として成立する。
「好き」と「得意」と「価値提供」の交差点に立つ
ビジネスは、自己満足では成り立ちません。
だからこそ大事なのは、「好き」「得意」「相手への価値提供」
この3つが重なるポイントに、自分のポジションを築いていくこと。
そこに立つことで、自分の“好き”を、
誰かの“ありがとう”に変えていけるようになる。
好きなことがあるなら、それを“責任”として扱ってみよう
もし、いま“好きなことで仕事したい”と思っているなら、
その「好き」は、あなたにとって“希望”かもしれません。
だけど同時に、それを「どう届けるか」「誰に届けるか」まで考えていかないと、
好きなことが“ただの自己満”で終わってしまう危険性もあります。
だからこそ、自分に問いかけてみてください。
「その“好き”は、誰の役に立ってますか?」「その“好き”を、本気で磨ききっていますか?」
「“好き”を守るために、苦手と向き合っていますか?」
僕は、35歳でフリーランスになり、たくさんの失敗を経て、
ようやく“好き”の取り扱い説明書がわかってきました(笑)
だからこそ、これからフリーランスとして羽ばたこうとしているあなたには、
“好き”を言い訳に使うのではなく、“誰かのための使命”に変えていってほしいなって思います。
そして何より、“好き”を誰かの笑顔に変えていける働き方って…
最高に楽しいですよ!
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