🔸内容:
ヒッチコック映画「北北西に進路を取れ」の魅力
基本情報
- 公開年: 1959年
- 配給: MGM
- 出演: ケーリー・グラント、エヴァ・マリー・セイント
あらすじ
主人公であるケーリー・グラントは、偶然にもスパイと勘違いされ、政府の機密フィルムを狙う悪党に命を狙われる。様々な場面で混乱しながらも、彼は命からがら逃げ続け、周囲の人々とトラブルに巻き込まれていきます。この映画は、まさに「巻き込まれ系」の原点です。
感想
この映画は、緊張感とサスペンスを巧みに組み合わせた作品で、今日観ても斬新さを感じます。物語の展開は予測不可能で、スリル満点です。特にケーリー・グラントの存在感が、この作品の魅力をひき立てています。
特に有名なシーンとして、農薬散布機から逃げる場面が印象的で、ラシュモア山のシーンも登場するなど、視覚的に楽しませてくれます。
余談
興味深いことに、007シリーズの原作者イアン・フレミングもこの映画から影響を受けたと言われています。スピード感や逃走シーンに共通点があるため、確かにその関連性を感じます。また、007に登場するジェームズ・ボンドのイメージにも、この作品が少なからず影響を与えています。
ケーリー・グラントにジェームズ・ボンド役のオファーがあったが、彼は一度の出演予定だったため受けなかったそうで、役にはショーン・コネリーが選ばれました。二人は紳士的でスーツが似合う魅力的な俳優ですが、グラントの軽やかさは特有のものです。
この映画に踏み込んでみると、50年代の映画制作技術やストーリーテリングの妙を味わうことができ、現代の映画愛好者にも新しい視点を提供してくれます。
🧠 編集部の見解:
「北北西に進路を取れ」を観た感想、とても共感できる部分がありました!ヒッチコックの巧妙なストーリーテリングや、ケーリー・グラントの魅力が存分に発揮されている映画ですよね。
映画の中での「巻き込まれ系」の展開は、今でも多くの作品に影響を与えていると思います。特に最近のアクション映画やスリラーでは、主人公が意図せずして危険な状況に巻き込まれるシナリオがしばしば見られますね。この付加価値があるからこそ、観客はハラハラしながらも楽しめるのかな、と感じました。
そして、イアン・フレミングがこの映画から影響を受けたというのも納得です!007シリーズに見られるスピード感や、逃げるシーンの緊張感は確かに似ています。映画がウォーターフロントのようなダイナミックなシーンを描く一方で、キャラクターの繊細な心情を上手く表現している点もヒッチコックならでは。ケーリー・グラントがスーツを着て逃げ回る姿も新鮮で、彼の独特のユーモアやチャーミングさがありましたよね。
そういえば、ケーリー・グラントのスーツ姿は、男らしさとエレガンスを兼ね備えた象徴でもありますが、やはり当時はスーツ文化が強かったのも理由の一つです。彼のようなスリムでスマートな体型と着こなしは、今でも憧れの的!その点で、ショーン・コネリーと並べると、各々の持つ魅力が違うのも納得です。
最後に、映画を通して感じたのは、「物語の展開を楽しむ」というところに尽きます。映画を観ることで、様々な視点や感情を味わえるのが本当に楽しいですよね。これからもクラシック映画をたくさん観て、心に残る作品を見つけていきたいです!
- このレビューのキーワードは「巻き込まれ系映画」です。
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