🔸 ざっくり内容:
株式投資を行う際、単に「株価が上がりそう」とか「SNSで人気」といった理由だけで選んでいませんか?実際に“稼げる株”を見つけるためには、財務指標に注目することが重要です。
特に注目すべき指標は、ROE(自己資本利益率)とROA(総資産利益率)です。これらは企業がどれだけ効率よく利益を上げているかを示す重要なデータです。
ROEとは?「自己資本での利益」
ROE(Return On Equity)は、株主から預かった資金を使ってどれだけ利益を上げたかを示します。
- 計算式: ROE(%)= 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
- 目安: ROEが10%以上だと優良企業とされます。日本企業の平均は6~8%です。
ポイント: 海外の機関投資家もROEを重視するのは、少ない資本で高い利益を得る企業は効率的な経営とみなされるためです。
ROAとは?「総資産での利益」
ROA(Return On Assets)は、企業の総資産を使ってどれだけ利益を上げているかを示します。
- 計算式: ROA(%)= 当期純利益 ÷ 総資産 × 100
- 目安: ROAが5%以上なら優秀とされる水準ですが、製造業などでは少し低めでも許容されます。
ROEとROAの違い
- ROE: 株主の視点 「自分のお金でどれだけ稼げたか?」
- ROA: 企業全体の視点 「全資産でどれだけ利益を出したか?」
ROE・ROAの見方のコツ
- 両指標をセットで見る: ROEだけが高くても負債が多ければ危険。ROAも確認し、バランスを見極める。
- 過去5年の推移を見る: 一時的な高値ではなく、数年にわたって安定した数字を出している企業は信頼性が高い。
- 業種平均と比較する: 業種によって平均値は異なので、比較を忘れずに。
優良企業の実例
(2025年版、値は参考値)
- キーエンス: ROE約25%、ROA約20%。無借金経営かつ高収益の代表的な企業です。
これらの指標を理解し、比較することで、より良い投資先を見つける助けになります。
🧠 編集部の見解:
この記事では、株選びにおいて財務指標を重視することの重要性が強調されていますね。特に、ROE(自己資本利益率)とROA(総資産利益率)は、企業の収益力や効率的な経営を示す大切な指標です。
### 感想
個人的に、株式投資は単なるギャンブルではなく、企業の成長や戦略を理解することが成功に繋がると感じています。しかし、多くの人が「話題の株」や「株価が上がりそうな銘柄」に飛びつく傾向があるのは一因かもしれません。やはり、データに基づいた判断が重要だと再認識しました。
### 背景と豆知識
ROEやROAは株主目線と企業全体の経営効率を測る指標とされていますが、実際には業界や企業の特性によってこれらの数値は異なります。例えば、IT企業は一般的に高いROEを誇りますが、製造業では設備投資が大きいためROAが低くなることもあります。これを理解することで、より良い投資判断ができるでしょう。
また、海外の機関投資家がROEを重視するのには理由があって、効率の良い経営が評価されるためです。日本市場においても、これに気づく投資家が増えているのは嬉しいですね。
### 社会的影響
こういった指標を見て企業の実力を判断することが一般的になれば、株式市場全体の透明性が向上するかもしれません。たとえば、企業が短期的な利益を追求するのではなく、長期的な成長を目指すようになることが期待されます。健全な企業が評価されることで、結果として社会全体にとってもプラスになりそうです。
総じて、株式投資はしっかりとした情報に基づく判断が重要で、特にROE・ROAに注目することでより良い選択ができることに気付かされました。
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