「優秀なのに部下がついてこない上司」の決定的な特徴 – 「40代で戦力外」にならない！新・仕事の鉄則

Photo:PIXTA

プレーヤーとしては優秀なのに、マネジメントを任せると成果が芳しくない人がいる。その要因を考えてみると、「仕事ができる人」ならではの落とし穴がある。

ダイヤモンド・オンライン会員限定で配信中の本連載をまとめた電子書籍『結果を出す人の仕事術』（石倉秀明著）の発売を記念して、特別編をお届けする。（構成／ダイヤモンド・ライフ編集部）

成績優秀なのに
部下がついてこないリーダーの特徴

　プレーヤーとしては十分な成果を出している優秀な人材なのに、リーダーとしてチームを率いると結果が伴わないという人がいます。これには2つのパターンがあります。

　1つは、単純に部下の能力が低いパターン。上司と部下に能力の差がありすぎて、部下がついていけないということはあるだろうと思います。

　もう1つは、リーダーの「仕事の渡し方」に問題があるパターンです。

　部下に仕事を依頼するときには、その人が実行できるように仕事を渡す必要があります。つまり、本人は優秀だけどチームとして結果が出せていないリーダーは、「他人ができる」ように仕事を渡せていないのです。

　部下によって能力やスキル、経験値はさまざまです。「こんな感じでよろしく」で実行できる人もいれば、タスクを細かく分解して「このステップを来週までにやってください」と一つ一つの段階でフィードバックをしたほうがいい人もいます。

　メンバーの能力やタイプを見極めて、その人にちょうどいいタスクの渡し方をする。これができないと、チームの物事は前に進んでいきません。

　また、自分と同じレベルを他人に要求してしまう人ほど、できないメンバーを“教育しよう”としがちです。もちろん、部下を育てることは重要です。ただ、最初から自分と同じレベルに引き上げようとしてもうまくいきません。

「難易度50のタスクを渡して、できたら次は難易度55にしてみる」というように、部下のレベルに合わせてタスクの難易度を徐々に上げていくのがおすすめです。

『結果を出す人の仕事術』　Kindle、楽天Koboなどで配信中！

終身雇用の崩壊やリモートワークの普及、生成AIの活用促進で働き方が激変する時代。
求められるのは、いつでも・どこでも・誰とでも「結果を出す」思考法＆技術です。

会員限定の連載『「40代で戦力外」にならない！新・仕事の鉄則』の人気記事を再編集して電子書籍化！

新入社員からベテラン社員まで、ビジネスパーソンが活躍し続けるためのヒントが満載の一冊です（詳細はこちら）。

Kindle、楽天Koboなどでチェックしてみてください（配信サイトについての詳細はこちら）。

【主要目次】

はじめに

第1章：AI時代に戦力外にならない！「仕事の鉄則」
・仕事で必ず成果を出す人は「三つの能力」を持っている
・説得力がない人の「残念な特徴」
・「独自の意見」を出すたった一つのコツ
・テクノロジーの進化に負けない「準備力」
・40代以上に必要な「真のリスキリング」

第2章：リモートでも部下が育つ！「上司の鉄則」
・新人を成長させようとしてはいけない
・うまくいかないチームが「答えられない」質問
・ダメ上司は「私が責任を取る」で片付ける
・入社後、確実に活躍してくれる人材を見極める方法
・「仕事をしない部下」への対処法
・副業・フリーランス人材を大活躍させる「三つのコツ」
・部下の成長を妨げる「優しい上司」のNG行動

第3章：最小の努力で年収が上がる！「キャリアの鉄則」
・キャリアは「強み×場所」で考える
・年収を上げるために「スキルアップ」よりも大事なこと
・「配属ガチャ」に外れたらどうする？
・AI時代に出世できる人の必須条件