「中森明菜は来るのか、来ないのか…」デビュー記念日に開かれたトリビュートコンサートをファンがレポPhoto:SANKEI

 5月1日は中森明菜のデビュー記念日。1982年5月1日に「スローモーション」でデビューし、今年43周年を迎え、1日、自身初となるトリビュート・アルバム「明響」がリリースされた。同日、「中森明菜 Tribute Concert“明響”」がLINE CUBE SHIBUYA(東京・渋谷)も開催された。明菜好きの筆者も、記念日をお祝いする気持ちでプライベートでチケットを手配。有名アーティストたちが中森明菜の名曲をカバーするコンサートだが、中森明菜は、来るのか、来ないのか……その期待が高まった。一ファンとして見て、聞いて、感じたことをレポートする。

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 中森明菜のデビュー43周年記念日に発売されたトリビュート・アルバム「明響」は、82年のデビューシングル「スローモーション」を「ももいろクローバーZ」玉井詩織が、88年発表「TATTOO」を「星屑スキャット」が歌うなど、大ヒット曲全13曲が収録されている。

 カバーするアーティストたちは超豪華な面々。玉井詩織や星屑スキャットのほか、城田優が「少女A」、一青窈が「北ウイング」、玉置浩二が「サザン・ウインド」、Adoが「十戒(1984)」、鈴木雅之が「飾りじゃないのよ涙は」というように、どのように中森明菜の曲を解釈し、それをどんな風に表現するのかが楽しみになるラインナップだ。

 そんなトリビュート・アルバム「明響」の発売日と同時に「中森明菜 Tribute Concert“明響”」が開催された。筆者はこの日のチケットを手に入れていた。中森明菜のデビュー記念日をお祝いするつもりだったが、明菜自身が出てくることは全く期待していなかった。