


ロシアのプロバスケットボール選手がランサムウェア攻撃に関与、フランスで逮捕
公開日:2025年7月14日 12:30
最近、フランスの警察は、アメリカの要請に基づき、ロシアのプロバスケットボール選手、ダニール・カサトキン(26歳)を逮捕しました。彼は、ランサムウェア攻撃を行った犯罪組織への関与が疑われており、身代金請求の交渉に関与したとのことです。カサトキン選手はこれらの容疑を否認しています。
背景
フランスメディアのLe Mondeによれば、カサトキン選手は2025年6月21日にロワシー・シャルル・ド・ゴール空港で逮捕されました。彼は2018年から2019年にかけてアメリカのペンシルベニア州立大学でバスケットボールをプレーし、現在はロシアのチーム、MBAモスクワに所属。逮捕当時は婚約者とフランスを旅行中でした。
アメリカの検察は、カサトキン選手が2020年から2022年にかけて約900の企業や組織を攻撃したランサムウェア組織に関与し、その影響で多くの人々に被害を与えたとしています。
カサトキン選手の主張
カサトキン選手は、すべての容疑を否認しており、弁護士のフレデリック・ベロ氏によれば、「彼はただ中古のコンピューターを買っただけで、何もしていない」と主張しています。彼はコンピューターに関しての知識が乏しく、ハッキングに関与することは考えられないと述べています。
加えて、拘留されることによって彼のキャリアが危うくなり、体重が減少したことも問題視されていますが、保釈は認められていません。MBAモスクワは、7月3日にカサトキン選手の退団を発表しました。
他国での関連逮捕
一方、イギリスでは、別のランサムウェア攻撃に関連し、国家犯罪対策庁(NCA)が4人の若者を逮捕しました。これらの逮捕者は、17歳から20歳の男女で、主に小売業者を狙った攻撃に関与したとされています。
これらの出来事は、ランサムウェアが世界中で増加している中で、犯罪組織とそのメンバーがどのような背景を持つかを浮き彫りにしています。
これらの問題は、サイバーセキュリティの観点からも注目されており、今後も新たな展開が期待されます。
🧠 編集部より:
最近、ロシアのプロバスケットボール選手が、ランサムウェア攻撃に関与したとしてフランスで逮捕されるという衝撃的な事件が起こりました。この選手、ダニール・カサトキンは、アメリカの要請により逮捕され、約900の企業をターゲットにした攻撃グループでの役割を疑われています。カサトキンは、自身の無実を主張しているものの、アメリカへの引き渡し手続きが進められています。
ランサムウェアとは?
ランサムウェアは、悪意のあるソフトウェアの一種で、ユーザーのデータを暗号化し、その復号のために身代金を要求するものです。サイバー犯罪者は、組織や個人を標的にし、データを人質に取ることで利益を上げます。
背景情報
カサトキンの逮捕と同時に、イギリスでも別の4人がランサムウェアに関与したとして逮捕されています。これらの事件は、サイバー犯罪が国境を越えた問題であり、多くの国々が協力して取り組まなければならない課題であることを示しています。
豆知識
最近では、ランサムウェア攻撃は急増しており、特に医療機関や教育機関が狙われることが多いです。犯罪者は、緊急を要する状況であるこれらの機関が、人命を考えるあまり身代金を支払う可能性が高いと見込んでいます。
関連リンク
このような事例は、今後ますます注意が必要であり、個人や組織はサイバーセキュリティを強化する必要があります。カサトキンのケースも、技術的な知識がない人でも巻き込まれる可能性があることを教えてくれます。
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