金曜日, 5月 30, 2025
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「リュミエール!」でここから映画を始めよう。ヨシオカハルカ

🧠 あらすじと概要:

あらすじ

「リュミエール!」は、1895年から1905年の10年間にリュミエール兄弟によって製作された1422本の映像の中から、ティエリー・フレモーが選んだ108本を集めた作品。映像は4Kデジタルで修復され、フレモー自身が解説ナレーションを担当しています。この作品は、映画が持つ魔法のような魅力やその歴史を体感できる90分の珠玉の映像集です。

記事の要約

映画の感想では、リュミエール兄弟の影響と初期映画の魅力が強調されています。特に、「工場の出口」など初期作品がどのように観客や参加者に影響を与えたかが描かれています。50秒の短い映像ながら、撮影されることへの意識の変化や、子どもたちの純粋な演技に感動を覚えます。映画の歴史がいかに現代に繋がっているかを感じさせ、映画館での非日常的な体験が魅力的であることが伝わってきました。

「リュミエール!」でここから映画を始めよう。ヨシオカハルカ

【あらすじ】1895年から1905年の10年間にリュミエール兄弟により製作された1422本の中から、ティエリー・フレモー氏が選んだ108本をお届けする本作。リュミエール兄弟にオマージュを捧げた珠玉の90分である。映像は4Kデジタルで修復され、フレモー氏が自ら解説ナレーションを担当。

ここから映画は始まった。長い長い長い長い歴史の最初。不思議だな。どうしてこんなに古臭くないのだろう。それはきっとここから生まれた技法や構図が今の映画にもふんだんに使われているから

なのかなと感じました。

1本50秒ほどとはいえ、10年間に1422本も撮ったというのが本当に凄い。巻き戻しされた映像に対して観客が「魔法使いだ」と話した、という描写があり、映画とは、きっと人々の心を浮き立たせる煌めいた存在だったのだろうなと思った。”非日常”を感じることができる映画館に

行きたくなった。

【以下内容に触れています】

第1作品目、工場から出てくる人々を撮影した『工場の出口』では、カメラを気にする人やそちらに目を向ける人はほとんどいない。が、作品を撮っていくうちに、出ている人たちが徐々に芝居がかっていくのがすごく面白い。”撮られる”ということに意識を向け、

そしてそれに慣れていく人々。

とある作品で小さな少年が両脇に座る妹と従姉妹にブドウを食べさせているのだが、この少年は映画が50秒ということを意識しており、物凄いスピードで両脇にブドウを食べさせる。これがとても可愛い。微笑ましい。そしてこんな小さな少年にさえ撮影の意味がわかっているというのが

凄いなと思った。

この自転車レースの構図はティム・バートンの「ピーウィーの大冒険」で観たなとか「工場の出口」といえばアキ・カウリスマキの「Valimo」だなとか自分が今まで観た映画が思い起こされる体験も

とても良かった。

【リュミエール!/
ティエリー・フレモー】

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ヨシオカハルカ

2025/01/01より毎日映画の感想を更新。 詠みたくなったら短歌、書きたくなったらコラム、次から次へとやってく所存。



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