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4Gamerをご覧の皆様こんにちは。クッキングエンターテイナーの大西哲也です。さまざまなゲームに登場する料理を,プロの料理人が本気で作ったり,勝手に分析/検証していく「俺のコラボカフェ」。今回もどうぞよろしくお願いします。
今回のテーマは,Nintendo Switch用ソフト「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」(以下,ポケモンSV)です。
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1996年に誕生した「ポケットモンスター」は,長年にわたり“ポケモンを捕まえて育てる”という基本コンセプトを守りつつも,新しい冒険の形を提案し続けているシリーズです。
ポケモンSVは,シリーズ初のオープンワールドとなり,プレイヤーは「パルデア地方」という広大な世界を,文字どおり自由に旅することができます。ジムチャレンジ,伝説探し,学校生活,そして料理と,複数のストーリーラインが同時進行で進み,自分だけのペースで物語を楽しめるのが大きな特徴です。
そんな冒険の途中で重要になってくるのが「ピクニック」と「サンドイッチ作り」ではないでしょうか。ただの癒し要素かと思いきや,実はここで作るサンドイッチによって得られる「食事パワー」が,バトルやタマゴ孵化,色違い厳選などに驚くほど大きな影響を与える,ゲームシステムの核心に食い込んでくる存在なのです。
今回は,その中でも特にユニークなレシピ「すしふうサンド」を作ってみましょう。
ゲームに出てくる食材リストは以下の通りです。
- ビネガー
- ソルト
- ワサビソース
- ライス
- スモークきりみ
- ガケガニスティック
サンドイッチなのにライスが入っているのが斬新ですね。ビネガーとソルトと合わせて酢飯を作るということでしょう。わさびソースは実際のサンドイッチでも使われるので相性は良さそうです。どんな感じになるでしょうか。早速作ってみましょう。
■材料
バゲット 1/2本
ごはん 100g
塩 2g
白ワインビネガー 15ml
わさび 5g
マヨネーズ 40g
カニ風味かまぼこ 適量
スモークサーモン 適量
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実食
見た目こそ少々特徴的ですが,これが驚くほど美味しいです。すし酢に砂糖を使わず,ビネガーとソルトだけで仕上げているため,酢飯はさっぱりとキレがあり,パンとの相性が意外にも抜群です。
具材に刺身ではなくスモークサーモンとカニカマを使っている点もポイントでしょう。どちらもサンドイッチでよく使われる食材なので,和洋の中間をつなぐ“ハイブリッド感”があります。
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そして特製ソースが,パンと米を自然につなげる架け橋に。和の風味と洋の食感が絶妙に同居した新しいスタイルの「寿司サンド」を,単なるネタ枠ではなく,ちゃんと“料理として成立させる”一品でした。
旅に出て自分だけの道を切り拓く。そんな「ポケモンSV」のテーマにぴったりな料理と言えるでしょう。
サンドイッチの概念にも,料理の固定観念にも,とらわれないこのレシピは,まさに「食のオープンワールド」と呼ぶにふさわしい体験でした。
今回のテーマはいかがでしたでしょうか? 面白いと思ったり,実際に試したりした人は「#俺のコラボカフェ」「#COCOCORO」といったハッシュタグをつけてSNSに投稿してくれると嬉しいです。それでは,またお会いしましょう。したっけ!
■■大西哲也(クッキングエンターテイナー)■■
あるときは料理研究家,またあるときは「COCOCOROチャンネル」のYouTuber,しかしてその実体は……料理を通じて多くの人を喜ばせたいクッキングエンターテイナーだ! そんなシェフが,今回の「すしふうサンド」を食べながらふと思い出したのが,「オーマイコンブ」に登場した「ごパン」だそう。ごはんをパンに挟むというアイデアに当時は驚いた記憶があるのだとか。あの漫画は,料理と発想力のバトルで子ども心に火をつける名作でしたね。
※次回の掲載は2025年7月26日を予定しています
🧠 編集部の感想:
「すしふうサンド」のアイデアがユニークで面白いですね。日本の和の要素を取り入れたサンドイッチが、意外にも洋風と組み合わさって美味しそうです。ポケモンの世界観を料理で再現する試みは、ファンにとって嬉しい体験だと思います。
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