金曜日, 5月 30, 2025
ホームマーケティング「ブランドになる」ということIkuto

「ブランドになる」ということIkuto

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概要

この記事は、著者が新しくオープンした西麻布の店舗での経験を通じて、ブランドの価値や立ち位置を理解する旅について語っている。売上が期待通りではなく、顧客が少ない現状を打破するためにマーケティング戦略を見直し、店舗の役割やターゲットを再設定する重要性に気づく様子が描かれている。

要約の箇条書き

  • 西麻布の新店舗での初期勤務は厳しい売上状況。
  • お客様が店舗に入ってこないことが大きな課題。
  • 社長からのフィードバックが転機となる。
  • 売上ではなく「ブランド作り」が重要との認識。
  • 渋谷では顧客を直接取り込む施策が成功したが、西麻布では異なるアプローチが必要と気づく。
  • ブランドの価値や歴史を伝えることが大切で、世代を超えた顧客にアプローチすべき。
  • インバウンド観光客へのアプローチが視野に入る。
  • ラグジュアリーブランドのマーケティング手法が必要と再認識。
  • これから心と接客スタイルを見直し、新たに取り組む決意を表明。

「ブランドになる」ということIkuto

Ikuto

新店舗である西麻布がグランドオープンしてから3日目の勤務が終わった。売上はかなり厳しい結果だった。そもそも、お客様が店に入ってこない。販売員としてどう対策するかや、もはや店舗の採算は合うのかなど余計にあれこれ考えていた矢先、社長からFBをいただいた。

売上は、今は大きく伸びなくてもいい
この地で歴史を作ってブランドにしてほしい

僕はエネルギーを向ける先を履き違えていたようだ。渋谷で働いている時は、無限に目の前に現れるお客様に対していかにして「入店してもらい」「買ってもらうか」というところに力を入れていた。マーケティングで言いかえると「購入」を狙った施策だ。(例えば、SNSで見る健康食品や美容医療の広告のような、美しさの一切感じられない「今買ってください」と言わんばかりの生々しい施策)渋谷では、このやり方は正解だったと思う。事実、僕は未経験なのに初月で全国11位の売り上げを叩き出した。店で一番売った。※もちろん、押し売りではなく全てのお客様にできるだけ寄り添う気持ちで売った。ただ、これを西麻布の店舗でやるのは違うということに、社長のFBで気づくことができた。まず前提として考えるべきところはなぜ、西麻布の交差点のど真ん中に店を構えたのか。なぜ、ほぼ飲食店しかない街にブティックを構えたのか。それは、この店の立ち位置が「ブランディング」であるため。この店舗が持つ役割は売上をとりに行くことではない。西麻布には富裕層の方々が住んでいる。実際にお店に足を運んでくださる方が何人もいらっしゃる。入店して、商品だけでなくお店の内装やなぜここにできたのかなどに興味を持たれる。ブランドの歴史や、西麻布の店舗のデザインを話すと興味深く聞いてくださる。この方々に商品だけではなく「ブランドの価値」を伝えることができたら、きっとリピートしてくれて、周りの方々にも広めてくれるだろう。もし、そのような方々が自ら足を運ぶような店舗にできたら、この西麻布の店舗を皮切りに、僕たちのブランドとしての位置は高まる気がする。また、西麻布の交差点は観光地になっており、多くのインバウンドの人々が通行する。彼らの目当ては交差点の角にある「権八」という飲食店だ。この飲食店は海外の映画の舞台になっていたり、その昔ブッシュ大統領と小泉首相が食事をしたことでも有名。インバウンドが憧れる和の空間美や和食を楽しめる。そして、この飲食店の向かいにある僕たちの店で、日本製の香水のクオリティや店内の芸術的な体験をできたら、彼らにとっての東京旅行はより豊かなものになるだろう。また来たくなると思うし、周りにも広まって、うまくいけばこの店舗も権八のように訪れたい店になることができるかもしれない。社長が言いたいことを100とすると、おそらく50〜60いや、20〜30くらいしか僕は把握できていないかもしれないが、自分なりに色々なことに気づけた。再度マーケティングで例えると、この店には、健康食品や美容医療の広告のようなやり方ではなく、ラグジュアリーブランドの広告のような美しいやり方が必要。僕はエネルギーを向ける先を履き違えていた。でも、こんなに貴重な経験をさせてもらえることが本当にありがたい。

明日から、気持ちと接客のスタイルを切り替えて1からやり直そう。



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