ビールは1杯目が一番美味しい。これは間違いないことだと思います。しかし、2杯目、3杯目…とビールを飲み進めていくと、どんどん満足度が下がっていきます。これを「限界効用逓減の法則」と言います。限界効用とは、簡単に言えば「追加的な満足度」のことです。経済学部生なら習ったはずの法則です。
これについて、個人的に「これってお金にも当てはまるのでは?」と思い、速攻でChatGPTに聞いてみました。まあ専門家ではないChatGPTに聞くのも心許ないですが、とりあえず聞いてみました。プロンプトは以下。
ビールは1杯目が一番美味しく、2杯目以降はだんだんと効用が減っていく「限界効用逓減の法則」というものがありますが、お金においてはこの法則は適用されますか?
これに対するChatGPTの答えは以下。
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はい、お金にも「限界効用逓減の法則」は適用されます。
■ 限界効用逓減の法則とは?
ある財(モノやサービス)を消費するごとに、その追加の1単位から得られる満足度(効用)は次第に小さくなる、という法則です。
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例:喉が渇いているときの最初のビール1杯は非常に美味しいが、2杯目、3杯目と飲むにつれて「感動」は薄れていく。
■ お金における限界効用
お金も同様に、最初の1万円と、すでに1000万円持っている人にとっての1万円とでは、その価値(効用)は異なります。
例:
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所持金が0円の人が得る1万円 → 衣食住が助かる、命に関わるレベルの大きな効用。
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所持金が1億円の人が得る1万円 → ほとんど何も変わらない、効用はごく小さい。
このように、「お金を得ることによる追加的な満足度(限界効用)」も、保有額が増えるほど小さくなっていく傾向があるのです。
■ この考えが活かされる場面
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税制:累進課税はこの考えをもとに、「お金持ちは1円あたりの限界効用が低いから、より多く税を負担しても生活に与える影響は小さい」として設計されています。
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経済政策:生活が苦しい層に現金給付を行うと、効用が非常に大きい(乗数効果が高い)ため、経済全体にもプラスになると考えられます。
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興味深かったのが、累進課税も限界効用逓減の法則が当てはまるということ。大変興味深いですね。また現金給付についてもこの法則が活かされていることがわかりました。
ChatGPTは調べものをする際のヒント(とっかかり)を教えてくれるツールです。これをもとに、文献などに当たってみると良いですね。
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