
任天堂と株式会社ポケモンが「パルワールド」開発元のポケットペアを特許権侵害で訴えた件について、ポケットペアは任天堂や株式会社ポケモンの特許は無効であると主張し、「2024年11月に公開したパッチv0.3.11以降のアップデートで、特許権侵害の対象とされている仕様について変更を加えていた」ことを明らかにしました。
係属中の訴訟に関するパルワールドの仕様変更と今後について | 株式会社ポケットペア
https://www.pocketpair.jp/news/20250508?lang=ja
[Regarding the lawsuit, changes to Palworld and the future]
We would like to express our sincere gratitude and appreciation for the continued support of our fans over the past few months. We apologize for not being able to share as much information as we would like, but we trust…
— Palworld (@Palworld_EN) May 8, 2025
任天堂と株式会社ポケモンがポケットペアを提訴した件については、以下の記事に詳しくまとめられています。株式会社ポケモンは、キャラクターに乗ったりフィールドでボールを投げたりするといった要素に関する部分で特許権侵害があったと主張しています。
任天堂と株式会社ポケモンがパルワールド開発元を特許権侵害で訴える – GIGAZINE
ポケットペアは「現在提起されている特許権侵害訴訟において、『パルワールド』は原告が主張するいずれの特許も侵害していないと確信し、継続的な対応を取っております。また、原告の特許はいずれも無効であるとの主張も行っております」と述べました。
パルワールド開発元が任天堂との訴訟で「FF」「モンハン」「ゼルダの伝説」など多数のゲームが任天堂の特許を無効にしていると主張 – GIGAZINE
そして、「訴訟の進行状況に左右されることなく、今後、どのような状況においても『パルワールド』の開発と配信を継続できるようにするための予防的な措置」として、仕様変更を行ったことを明らかにしています。ポケットペアは「『パルワールド』の開発・配信の継続のために、『パルワールド』が特許を侵害していないことをより明確にしておく観点から、必要な措置であると判断した」とコメントしています。
ポケットペアによると、「パルワールド」で今回の特許権侵害訴訟に関して加えられた修正に、「パルスフィアを投げてパルを招喚する機能の削除」「グライダーパルによる滑空」があります。
特に後者については人気の高い機能だったことから、「パルワールド」のユーザーの一部は任天堂や株式会社ポケモンに批判的な姿勢を示しています。
When the litigation is over — assuming you win — will there be the possibility of restoring the idea of using pals for gliding purposes?
Honestly I’m not sure how Nintendo could have a valid patent for such a common idea as holding onto a bird to glide. I’m 99.9% sure I’ve…
— ???????? Nepsis – Living Shadow Vtuber ???????? (@NepsisVT) May 8, 2025
以下のユーザーは「1981年まで遡って想像してみてください。もし『Ultima I: The First Age of Darkness』に商標登録された乗り物があったら、他のゲームでは乗り物を使うことは許されなかったでしょう」「任天堂は貪欲という名のもとに、革新とあらゆる進歩の試みを直接的に破壊している」と述べ、任天堂をかなり強く批判しています。
I love your game, but it is obviously a knock off of Pokémon. You copied the basic Pokémon models, and altered them just enough to make them “different”.
Not being able to fly on Pals anymore completely destroys my desire to continue playing this game. That would be the same…
— ElasticPanda [OG] (@OGElasticPanda) May 8, 2025
恐竜を育てる箱庭ゲーム「Ark: Survival Evolved」では、恐竜に乗って空を飛ぶことができたため、「この問題が『パルワールド』だけなのが理解できない」と疑問を提起する人も複数いました。
I don’t understand how this is only a Palworld thing. I can play ark and glide with a Dino across the map. No way this is patented right?
— RokiSasakiTruther (@WaustinBarnyard) May 8, 2025
「訴訟を起こすのではなく、まともなゲームを提供してくれ」と株式会社ポケモンに不平を言うユーザーもいます。
@Pokemon could have just gave us a decent game all these years instead of suing you for giving what people wanted. ????
— Grumpy Old Man (@GrumpyOldMan742) May 8, 2025
「1941年の『リラクタント・ドラゴン』や1984年の『ネバーエンディング・ストーリー』など、動物と一緒に飛んだり滑空したりするというアイデアははるか昔からあります。巨大な怪鳥に小さな子どもや犬が乗って飛ぶというストーリーは数百年以上前からあり、動物の滑空や飛行をどうやって特許にできるのかわかりません」
The idea of flying or gliding with an animal goes way back.
1941 The Reluctant Dragon
1984 Never Ending Story
The Flintstones probably even had a few episodes to that effect.
Old stories of giant Thunder Birds lifting off with small kids or dogs, which goes back well over a…
— Joshua Hutchinson (@JoshOorah) May 8, 2025
一方、「特許権侵害」という法的にも判断が難しいこのニュースを報じる各海外メディアは、あくまでもポケットペアの声明を伝える形にとどめており、任天堂や株式会社ポケモン、あるいはポケットペアの主張に対する是非については論じていません。IT系ニュースサイト・The Vergeによる記事のコメント欄では、任天堂は横暴だと批判するユーザーも多くいる中で、「単に動物に乗って空を飛ぶという部分だけが特許に関わるとは限らず、法的な問題は一見して分かるものではない」と指摘するユーザーもいました。
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