火曜日, 5月 13, 2025
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「ドクターマーチン」らしさを継承しながら履き心地をアップデート! 新定番のサンダルに迫る



サブカルチャーやユースカルチャーの象徴として、長年ファッションシーンを牽引してきたイギリス発のフットウエアブランド「ドクターマーチン(Dr.Martens)」。8ホールブーツや3ホールシューズで知られる同ブランドだが、近年はサンダルも熱い支持を集めている。ドクターマーチンのサンダルはどのようにして誕生し、現在の人気に至っているのだろうか。同社のマーケティング・PRを務める山崎菜美子さんに話を聞いた。

ドクターマーチンらしさは継承しつつ、履き心地をアップデートしたサンダル

1901年に製靴業を開始し、1960年に8ホールブーツの最初のモデルである「1460」の生産を開始した「ドクターマーチン」が、サンダルの展開をスタートしたのは1990年代だ。当初はブーツやシューズにも採用されている「Air Wair(エアー ウェアー)」と呼ばれるエアクッションソールをサンダルにも応用。それから約30年の間に、トレンドや利用シーンの変化に合わせて進化を続けてきた。「サンダルはブーツなどと比べてファッションに取り入れやすく、手に取りやすい価格帯でもあるので、お客様とドクターマーチンとの初めての接点になるケースも多いです。そのためアイコニックなイエローステッチや、医師が作った靴がルーツということもあり、足に負担がかからないクッション性の高さはサンダルにも継承されています。加えて、特にサンダルにおいては軽量化や靴擦れ防止などにも気を配り、履き心地をアップデートしています」

3つのモデルから見る、サンダルのこだわりと進化

履きやすさが具体的にどのようにデザインに落とし込まれているのか、人気モデルである「JOSEF(ジョセフ)」、「MYLES(マイルス)」、「MATTISON(マティソン)」から見ていこう。シーズンごとに商品が入れ替わることが多いドクターマーチンのサンダルの中で、「JOSEF」は定番品としてここ数年販売され続けているモデルだ。「グローバルでは、サンダルの利用者層は女性が多いのですが、日本では男女共に支持を集めています。なかでも『JOSEF』は男性のお客様から人気のアイテムです」と山崎さん。カジュアルになりやすいスライド式のサンダルながら、落ち着いた色味とスエードのバックルベルトで高級感を持たせたデザインになっている。機能面では、インソールをスエード素材にすることで靴擦れや足のすべりを防ぎ、スムーズな歩行をサポートしてくれる。また、ソールにはドクターマーチンのプロダクトを象徴する「Air Wair」が採用されている。ソール内に小さく格子状の空間を作り、この空間に密閉された空気がクッションとなり、歩行時の衝撃を吸収してくれるオリジナルのソールだ。続く「MYLES」は、特に「軽さ」を重視した「ZIGGYソール」を採用。ギザギザとした底面ですべりにくく、クッション性もアップしている。ユーザーの年齢層も幅広く、特にドクターマーチンに馴染みのあるファンから人気が高いモデルだ。ステッチをシルバーにしたアジア限定のデザインも展開されている。「特に日本はドクターマーチンの需要が伸び続けているので、ここ最近は日本限定や、アジア限定の商品が増えてきていますね。商品開発はすべて本国のイギリスチームが行っていますが、日本で反響が高そうなモデルは、デザイン案の段階で取り扱い希望を出すようにしています」と山崎さんは話す。そして最新モデルである「MATTISON」は、山崎さん曰く「従来の革のサンダルの概念を取り払う」プロダクトだ。「MYLES」からさらにソールを厚くすることでクッション性をアップさせ、底部にプロテクターをつけることで耐久性も向上している。さらに、靴擦れが起きやすいかかとや前足部にクッションを施したほか、インソールには低反発素材を使用し、長時間でも快適に過ごせる履き心地を追求している。

本国イギリスで存在感を増す日本のストリートシーン

グローバルでさまざまなモデルをリリースしているドクターマーチンだが、カラーリングなど、日本から影響を受けた製品も存在しているという。「本国でも東京のストリートシーンに注目しており、明言はされていませんが、日本からインスピレーションを受けたと思われるデザイン案も多々あります。たとえば今期のキーカラーでもあるパウダーピンクやライトタン(ヒョウ柄)は、1990年代後半から2000年代に東京で流行ったカラーリングですよね。こうした背景には、東京のファッション感度の高さやシーンの移り変わりの速さ、そして発信力の強さがあるからではないでしょうか」と山崎さんは推察する。

ユーザーとカルチャーの拡大のなかで見据えるブランドの今後とは?

いずれのサンダルもレザーベースで強度があり、オールシーズンかつタウンユースで履けるサンダルとして人気を博しているが、近年はユーザー層にも変化が出てきているようだ。「特にコロナ禍以降からお客様の層が広がっているなと感じています。従来はドクターマーチンといえばパンクロックやサブカルチャーといったイメージが強かったのですが、現在は若い世代のお客様を中心に、いい意味でそういったイメージに引っ張られていないような印象です。日本でも、キービジュアルにシンガーソングライターのidomさんやDJのececさんを起用するなど、パンクロックに限らないイメージの醸成を行っています」と山崎さんは語る。また、今後は「レザーの良さを改めてしっかりと伝えていきたいと思っています」と山崎さん。「スニーカーを履く方が増えているなかで、耐久性が高く、経年変化によって愛着を持てる革の良さを若い方にも知ってもらうために、今後もさまざまな製品を展開していければと思っています。具体的には、シューズやブーツで人気があるイエロー以外のステッチカラーをサンダルに取り入れはじめています。ステッチカラーを変更した商品は特にここ最近は反響が大きくなってきていて、お客様層の拡大を感じています」「ブランドイメージにとらわれすぎず、どのような時代、どのようなシーンにおいても、自己表現するためのアイテムとして、ドクターマーチンを取り入れてもらえたらうれしいです」時代に合わせたアップデートは行いながらも、ドクターマーチン独自のものづくりへの姿勢はサンダルにおいても色濃く継承されている。「個性を表現するブランド」という変わらないスタンスを守りながら、今後はどのような変化を遂げていくのか、引き続き注視していきたい。

Text by 石塚 振

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