金曜日, 5月 16, 2025
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「クロック」は直す必要があるのか?ヨシオカハルカ

🧠 あらすじと概要:

あらすじ

主人公エラは、仕事に全力投球している女性。周囲から子どもを持つことを強く勧められるが、彼女は自分に母性がないことに悩み、心理的な圧力を感じている。夫は優しそうに振る舞いながらも、エラの母性不足を問題視しており、彼女は自らの「生物学的時計」を「修正」するために臨床試験に参加する。しかし、次第に彼女の精神は不安定になっていく。

記事の要約

この記事では、「クロック」という映画について述べられており、特に女性に対する社会的な圧力と母性について考察している。エラが見せる内面的な闘争や、彼女を取り巻く社会の厳しい理想像が描かれ、最終的には「自分らしさ」を取り戻すことの重要性が強調されている。視覚的な演出やキャラクターの複雑な心情描写が高く評価されており、子どもを持つことへの固定観念に対する批判も含まれている。

「クロック」は直す必要があるのか?ヨシオカハルカ

【あらすじ】主人公のエラは仕事に打ち込む毎日を送っているが、父や友達から子どもを持つよう圧力を受ける。夫も表面上は優しいが、エラに母性がないことを問題視していた。彼女は自身の「生物学的時計」が壊れていると感じ、それを「修正」するため臨床試験に参加することに。

しかし徐々に精神に異常が現れ…。

「女が子どもを産むことは当たり前だ!」 「子どものいない女など無価値だ!」という思想は反論すべきものなんだけど、子どもを持つことが最上の喜びの人ももちろんいて、その人たちまで巻き込んでしまっていないかな、その悪の立場に、と感じた。

思想を押し付けるのはいけない。お互いに。

【以下内容に触れています】

現実と幻覚が入り混じる演出。『背の高い女』はきっとエラの恐怖の具現化。エラが思う、もしくは世間が思う母性そのもの。社会が押し付ける理想像が、エラにとってどれほど鎖となっていたことか。夫は優しそうに振る舞うが、本音ではエラに母性がないことを病気だと思っている。わかりあえない悲しみ。エラをが色を取り戻すところは好き。治療中のシーンでは全体的に色がくすんでおり、冷たい青やグレーが基調となっている。ここに母性を「植えつける」道具も登場。それを外したことで、エラは「自分のままでいていい」という自由を一瞬感じられた。

それを視覚化してるのは好きだな。

【クロック/
アレクシス・ジャックナウ】

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ヨシオカハルカ

2025/01/01より毎日映画の感想を更新。 詠みたくなったら短歌、書きたくなったらコラム、次から次へとやってく所存。



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