ニセ電話詐欺の被害が後を絶ちません。
福岡県警のまとめによりますと今年に入って3月末までの被害金額は去年の5倍過去最悪の12億円に上っています。
なぜこれほど多くの人が騙されるのでしょうか。
公務員 30代女性のケース
福岡市南区に住む公務員の30代女性のケース。今年3月20日スマホにフリーダイヤルの自動音声で「2時間以内に携帯電話が止まります」とガイダンスが流れる。
その後NTTドコモの社員を名乗る女性から「あなた名義の契約電話で詐欺メールが送信され被害が多発している」と連絡。さらに警視庁の警察官を名乗る男から「あなたに多数の容疑がかかっている」
さらに検察官を名乗る男から「指定の口座に入金すれば身柄拘束されない」などと言われ8回に渡り1639万円をだまし取られた。
飲食店経営 76歳女性のケース
福岡県糸島市に住む飲食店経営の女性のケース。今年3月から4月にかけて大阪府警の警察官を名乗る人物らから計2400万円をだまし取られ警察に被害を届け出。そして4月29日、今度は糸島警察署の警察官を名乗る人物らから「あなたが現金をだまし取られた事件の犯人を捕まえた。捜査に協力してほしい。被害の再現をします」などと嘘の電話を受けさらに1200万円をだまし取られた。
なぜ騙されるのか 犯罪心理学の専門家は
なぜ騙されてしまうのか元京都府警の科捜研で犯罪心理を研究していた福岡女学院大学の大迫秀樹教授はニセ電話詐欺に巻き込まれてしまう心理を次のように解説します。Q だまされる心理は?
福岡女学院大学 心理学科 大迫秀樹 教授
「すごい不安とか恐怖をまずあおるんですよね。そうすると私たちは正常な判断ができなくなる。でも『これをすれば大丈夫ですよ』みたいなことをいわれて感情を昂ぶらされているので、いわゆるパニックに近い状態になるので、結果的に騙されてしまう」
Q 被害に遭う人の特徴は?
福岡女学院大学 心理学科 大迫秀樹 教授
「基本的な不安を感じている人にはより入り込みやすい。さみしいからつながりを求めているケースがあるので、そこに上手に入り込んでこられると信用してしまう。今さらこの人を疑うというのが、引き返せなくなることがありますよね」
「不安から喜びを体験」犯罪者の手口
大迫教授は、犯罪者の手口として以下をあげています。①「あなたが容疑者になっている、犯人が逮捕できそう」
不安から喜びを体験させて感情をジャックする
② 警察や検察などを装って安心感や信頼感を持たせる
③「○○までに送金しなければ逮捕状が出る」など切迫した状況を装って焦らせる
正常な判断がしにくい状態にさせる、気軽に相談できる人がいない一人暮らしの若い世代や人づきあいが少ない高齢者など「孤独」を狙ってくる、という特徴がみられるといいます。
警察はSNSで取り調べしない
「電話でお金」は全て詐欺です。
また警察がSNSで取り調べしたりすることはありません。
警察は「SNSで取り調べや資金調査などの言葉が出てきたら電話を即切断してください」と呼びかけています。
詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rkb/1911208
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自民公明財務省が全部悪い